2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学における看護師教育のための看護実践力育成に関する教育モデルの開発
Project/Area Number |
22592358
|
Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
稲葉 佳江 旭川医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90159955)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大日向 輝美 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30223944)
升田 由美子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50281902)
一條 明美 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (00344557)
神成 陽子 旭川医科大学, 医学部, 助教 (10292129)
首藤 英里香 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (90336412)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 看護学 / 看護実践力育成 / 教育モデル / 授業プログラム |
Research Abstract |
大学教育における看護師の看護実践力育成のための教育目的・内容の体系化と教育方法モデルの開発を目的とし授業プログラムを検討・実施した。今年度は1)学習成果の検討、2)授業プログラムの妥当性の検討を行った。授業プログラムは看護実践の概念を人間の本質規定(自然性・共同体性・歴史社会性)と実践構造を①人間の生命活動への看護、②共同体で生きる人間の看護、③歴史社会的に生きる人間の看護の側面から概念規定し、教育内容とした。構成は「導入講義」「病棟実習」「まとめ」とした。 1)授業プログラムを受けた各学生の実習記録及び臨床カンファレンスでの討議内容をデータとし、学習成果を検討した。病棟実習開始時は「実習そのもの」や「複数の受け持ち患者」に関して難しさを強調するデータが多くを占めたが、実習が進むことにより複数の患者を受け持つ際のケアの優先順位の必要性、判断の難しさ、病室全体を見て看護をする環境調整の役割など視野の広がりを示す変化が見られた。最終記録では授業プログラムの教育内容である看護実践の3構造に関する気づきや学びが見られた。 2)複数の患者を学生2名で受け持つことで患者の生命活動過程を助け支える看護実践が看護師間の連携という共同体や知識をもとにした判断に規定されていることに気づいていた。消灯終了時までの夜間勤務の体験から、時間・資源制約の中で患者の安全が確保されている面と危険性が潜在する面があることを考えていた。授業プログラム最終日の「まとめ」では実習体験と看護実践に内在する諸問題を関連させた意見交換があり、「導入講義」での学習をもとに「病棟実習」の学習を捉える機会となっていた。 結論:現実の諸条件に規定される看護実践の困難で複雑な問題と対峙し、その前提に基づき看護を実践することを認識するという学習成果があった。また臨床実習を中心とした授業プログラムは一定の成果があるものと考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)