2011 Fiscal Year Annual Research Report
臨地実習指導者のキャリアアップに向けた看護継続教育支援システムの開発
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22592362
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中山 登志子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (60415560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 なをみ 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (00229098)
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Keywords | 臨地実習指導者 / キャリア開発 / 看護継続教育 / 教育ニード / 学習ニード |
Research Abstract |
平成23年度は、平成22年度の質的帰納的研究成果に基づき、臨地実習指導者のキャリア発達を推進する看護継続教育支援システム開発に不可欠な実習指導者の「教育ニードアセスメントツール」および「学習ニードアセスメントツール」を作成した。 1.「教育ニードアセスメントツールー実習指導者用一」の作成 質的帰納的に解明した実習指導者の望ましい状態7側面を基盤に質問項目を作成、尺度化し、7下位尺度49質問項目から成るアセスメントツールを作成した。 2.「学習ニードアセスメントツールー実習指導者用-」の作成 質的帰納的に解明した実習指導者の学習ニード22種類を基盤に質問項目を作成、尺度化し、30質問項目から成るアセスメントツールを作成した。 3.作成したアセスメントツールの内容的妥当性検討のための専門家会議とパイロットスタディの実施 (1)専門家会議の開催:質問項目の内容の妥当性、表現の適切性検討を目的とし、3病院に所属する実習指導者3名を対象に専門家会議を開催した。会議の結果に基づき質問項目の表現を一部修正した。 (2)パイロットスタディの実施:4病院に所属する実習指導者50名を対象にパイロットスタディを実施し、その結果に基づき質問項目の表現、選択肢等の適切性を検討した。 4.作成したアセスメントツールの現実適合性・活用可能性の聞き取り 実習指導者が就業する病院や関連施設を訪問し、作成した「教育ニードアセスメントツール」および「学習ニードアセスメントツール」の現実適合性について検討するとともに、活用可能性、活用方法に関する示唆を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度は、前年度、産出した質的帰納的研究成果を基盤にしたアセスメントツールの作成と、その信頼性・妥当性検討に向けた調査の実施を計画していた。現在、専門家会議とパイロットスタディを通してアセスメントツールの内容的妥当性を確認し、全国調査に向けて準備を整えた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、まず、今年度作成したアセスメントツールの信頼性・妥当性検証に向けて、全国の実習指導者、合計1,000名(回収率約40%の見込み)を対象に質問紙調査を実施する予定である。また、当初の予定通り、実習指導者が直面する問題を網羅するカテゴリシステムの開発に向け、研究を推進する。 なお、研究計画の変更や研究遂行上の問題点等は、現在生じていない。
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Research Products
(1 results)