2012 Fiscal Year Annual Research Report
倫理的問題解決能力測定尺度と能力育成CAI教材の開発
Project/Area Number |
22592369
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
足立 みゆき 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20263494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 香積 三重大学, 医学部, 講師 (00362343)
村中 陽子 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (30132195)
宮林 郁子 福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 倫理的感受性 / 倫理的判断 / CSI教材 |
Research Abstract |
本研究はの目的は、倫理的感受性を向上させるためのCAI教材の開発、看護師の倫理的感受性測定尺度の作成、である。 (1)作成した倫理的問題解決能力尺度については、インタビュー結果をもとに、基礎的尺度の作成を行っている。但し、妥当性と信頼性を検証するためのデータ収集が遅くなり、尺度完成の作業が完遂できていない現状にある。クロンバックα係数をもとに内的整合性を確認し、構成概念妥当性はバリマックス回転を用いた因子分析を行う。開発した尺度の安定性確認についても、現在その妥当性を検討中である。 (2)CAI教材のコースウェア作成については、「自律」「公平」「恩恵」「無危害」「誠実」といった、基礎的倫理概念をもとに事例を検討中である。調査の結果、日本の看護師は、個人の「自律」を尊重することは重要視しているが、「公平」に関しては、他国と比較すると関心が低いことが示唆された。そのため、教材には、「公平」に関する視点を強化し、全体的視野で倫理的感受性を高める内容にすることを検討した。さらに、先行研究や現地調査等のデータを加えることで、その内容の充実化を図っている。また、すでに、CAI教材を開発している研究分担者や、情動知能の研究を行っている分担者との検討を通し、幅広い視野で教材の教育内容を確認するとともに、豊富なコンテンツを含む、他のコースとのリンケージの充実化など、利便性の高いコースウェアを検討している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
尺度開発とその妥当性の検証に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
共同者との定期的協議と発表学会の抄録予定との勘案し、ペースアップとともに、データの分析を慎重に行う予定である。
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Research Products
(1 results)