2010 Fiscal Year Annual Research Report
新人看護師の転倒リスク認知・リスク回避教育プログラムの開発
Project/Area Number |
22592390
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
丸岡 直子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10336597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 嘉子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (90300376)
川島 和代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
藤田 三恵 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50554854)
洞内 志湖 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (30423833)
寺井 梨恵子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (90457888)
木村 久恵 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (90347360)
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Keywords | 転倒 / リスクマネジメント / 新人看護師 / 集合教育 / OJT / リスク認知 / リスク回避 |
Research Abstract |
本研究の目的は新人看護師の転倒リスクマネジメント力形成の特徴と転倒ヒヤリ・ハットの発生要因に対応した転倒リスク認知・リスク回避教育プログラムを開発することである。《平成22年度の目的》プログラム開発の第一段階として、新人看護師に対する集合教育とOJT (on the job training)の実態を明らかにすることを目的に質問紙調査を実施した。《方法》1.対象:全国の病院のうち無作為抽出した1,000病院の看護部教育担当者(1,000名)と病棟の新人看護師教育担当者(2,000名)である。2.調査内容:看護部教育担当者に対しては集合教育における医療安全の研修内容(19項目)と転倒防止に特化した研修内容(9項目)の実施状況を、病棟教育担当者には転倒防止に対する指導内容・場面である。《結果》看護部教育担当者からは285名(回収率28.5%)、病棟教育担当者から647名(回収率32.3%)回答があった。1)集合教育の状況:医療安全に関する研修実施回数は平均3.6回、時間数は平均7.0時間であり、実施率70%以上は「院内感染」「医療機器操作」「注射」で「転倒防止」は53.6%(149病院)であった。転倒防止に関して実施回数は平均1.1回、研修時間数は平均67.5分で、実施率の高い項目は、「転倒防止のための環境整備」「転倒アセスメントツール記入方法」「報告書の書き方」105病院(70.5%)であった。2)OJTの状況:転倒防止の教育の機会は81%が有りと回答しており、指導頻度の高い内容は「環境整備」「転倒発生リスクと身体機能」「報告書の記載方法」であり、指導場面はケア実施時やインシデントの振り返り時あった。平成22年度から新人看護師臨床研修制度が開始となり、病院看護部における新人看護師を対象とした転倒防止の集合教育とOJTの実態を明らかにすることができた。
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