2011 Fiscal Year Annual Research Report
新人看護師の転倒リスク認知・リスク回避教育プログラムの開発
Project/Area Number |
22592390
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
丸岡 直子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10336597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 和代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
洞内 志湖 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (30423833)
木村 久恵 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (90347360)
寺井 梨恵子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (90457888)
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Keywords | 転倒 / リスクマネジメント / 新人看護師 / OJT / リスク認知 / リスク回避 |
Research Abstract |
本研究の目的は新人看護師の転倒リスクマネジメント力形成の特徴と転倒ヒヤリ・ハットの発生要因に対応した転倒リスク認知・リスク回避教育プログラムを開発することである。 平成23年度の目的は、(1)新人看護師の転倒ヒヤリ・ハットの発生要因を明らかにすること、(2)転倒リスク認知・リスク回避教育プログラム作成への検討を開始することである。(1)新人看護師の転倒ヒヤリ・ハットの発生要因:2年目看護師6名とリスクマネジャー6名のそれぞれに対して、フォーカスグループインタビューを実施した。面接内容は、新人看護師の転倒ヒヤリ・ハット(転倒事故)の発生状況と原因・要因である。面接内容を質的帰納的に分析した結果、2年目看護師が1年目に遭遇した転倒の原因は「患者の行動が予測できない」「患者に転倒の危険性を理解してもらえない」「患者情報の伝達が不十分」「環境リスク要因に気づけない」であり、リスクマネジャーが捉えた新人看護師の転倒発生要因は「患者の行動が予測できない」「転倒防止に必要な情報が共有できない」であった。(2)教育プログラムの検討:動的・静的画像による教材作成を行った。作成画像は、高齢者の歩行、階段昇降、ベッドに端座位状態から床に落ちた杖を拾おうとしている場面である。これらの視覚教材を使用し、卒業前の看護学生に眼球運動測定装置を使って、視覚情報の取り込み(注視箇所、注視時間)とリスク判断について調査を実施し、リスク認知に対する教材の有効性を検討した。また、病院のリスクマネジャーと看護師教育担当師長の協力を得ながら、新人看護師を対象とした教育プログラムの検討を開始した。看護現場に即した集合教育・OJTにおける内容・方法をさらに具体化し、平成25年度にプログラム実施にむけて、複数病院の研究協力者とともに検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新人看護師が遭遇する転倒のヒヤリ・ハットの発生要因を、新人看護師とリスクマネジャーの両者による面接調査から明らかにしており、その結果を踏まえた転倒リスク認知ゼリスク回避教育プログラムの検討を開始している。しかし、具体性・実行可能性については、検討を重ねる必要性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
新人看護師の転倒リスク認知・リスク回避教育プログラムを、(1)教育媒体(動画画像、静止画像、事例)、(2)内容(危険性の予知、予防策の決定、多重課題と転倒予防行動)、(3)就職から1年間を想定した集合教育・OJTの2側面から作成し、プログラム実施に向けての準備・調整を行い、平成25年度に実施する予定である。プログラムの有用性を検討するために、平成24年度と平成25年度に、新人看護師を対象に転倒リスクマネジメント力評価尺度を用いて調査する予定である。
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Research Products
(2 results)