2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護情報学領域における高度実践能力を有する看護職の継続教育システムの構築と評価
Project/Area Number |
22592404
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
石垣 恭子 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
山内 一史 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20125967)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医歯(薬)総合研究科, 准教授 (50223582)
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Keywords | 看護情報学 / 情報システム |
Research Abstract |
21年度までの調査結果をふまえて、看護情報学領域における高度看護実践能力を保持する看護師像としては、「システムのライフサイクルを理解し、システム開発にかかわれる情報技術、情報知識を保有していること。また、看護情報の管理能力と患者情報倫理の知識の保持、EBPの観点から知識の生成を実践できる専門的能力を保有していること。さらに、看護用語の標準化をとおして、看護の可視化と看護理論との関連からシステマティックに看護を分析、情報活用できる能力の保持」があげられた。さらに22年度からの調査で、これらの能力は、看護情報学領域関連の継続教育では、日本医療情報学会の認定する資格である医療情報技師の教育内容が一部担っていることが明らかとなった。しかし、医療情報技師の資格取得は、臨床の看護師にとって容易ではなく、最低でも半年以上の教育期間が必要と考えられた。さらに今年度は、現在継続教育として実施されている看護管理者研修ファーストレベルに焦点を絞って、担当者と教育項目について調査を実施した。現時点で11の県看護協会(その他の県看護協会に関してはデータ収集中)の教育担当者から教育項目を精査した。その結果、教育目標は、研究分担者の実際の看護情報教育内容を精査し、「医療、看護情報の概念を理解し、看護管理に活用できる」とし、教育項目は、1.看護における情報学、2.看護とデータ、情報、知識、3.看護と情報システム(実際の病院情報システム、システム開発)4.データマイニング(データウェアハウス、看護情報の2次利用)、5.リスク管理(医療安全、リスクマネジメント)、6.看護における情報倫理(OECD8原則、個人情報保護の法律)、7看護と標準化(DPC、NANDA、NIC、NOC、看護必要度、看護度)8.EBP、9.地域社会における保健情報(健康情報、地域医療保健福祉システム)、10.看護情報教育があげられた。
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