2012 Fiscal Year Annual Research Report
医療事故看護当事者へのリスク回避の分析サポートと安全学習尺度の検証
Project/Area Number |
22592405
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
横手 芳恵 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (80200905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 千絵子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (30563796)
林 千加子 川崎医療短期大学, その他部局等, 講師 (50342291)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 医療事故 / 事故当事者 / 安全学習尺度 / リスク回避分析 / 看護師 |
Research Abstract |
医療事故当事者のサポートに関する研究の目標①5段階リスク回避分析方法の洗練と使用プログラムの検討については、研究協力者平本により「医療事故体験の回想によるリスク回避の気づきの構造」を明らかにして学会(医療の質・安全学会)発表し、研究成果を岡山県立大学大学院修士論文としてまとめるに至った。当初のリスク予見5段階は、今回の研究では事故を経時的に回想することで事故当時の記憶に加えて心理的ダメージの経験が鍵概念であり、その回想を土台にした後知恵(hindsight)が生成される構造を明らかにすることで、より当事者の体験に沿った支援を導くモデルを示すこととなった。その実証的検討が残された課題といえる。目標②安全学習尺度を用いて、事故体験から学ぶ理論仮説を検討することについては、前年度調査結果をさらに分析して、結果を2論文「看護職の医療事故の経験による安全学習とサポートとの関連」、「医療事故当事者(看護職者)の事故経験による安全学習尺度(Medical Safety Leaning Scale):交差妥当性と心理的ダメージの経時的変化との関連」にまとめ、さらに共同研究者林による博士論文「医療事故に伴うインパクト体験と安全学習および看護師の成長に関する研究」(主査横手)の成果の1部に反映された。事故体験から学ぶ理論仮説については、事故経験に伴う「インパクト体験(心理的ダメージ)」は「安全学習」を通して「看護師の成長」をもたらす概念枠組みをパス図により解析した。モデル適合度はCFI=.968,RMSEA=.070で、結果は「サポート(数)」がインパクト体験と安全学習に関連していたことが明らかとなったが、説明力はR2乗=.12と、小さいことから調査項目にはない他の要因の介在が考えられた。更なる分析が必要といえた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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