2010 Fiscal Year Annual Research Report
点滴静脈内注射の実践的技術習得のための教育プログラムの開発
Project/Area Number |
22592406
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
原田 秀子 山口県立大学, 看護栄養学部, 講師 (10347651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 信江 山口県立大学, 看護栄養学部, 講師 (40305800)
田中 周平 山口県立大学, 看護栄養学部, 講師 (50382388)
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Keywords | 点滴静脈内注射 / 教育プログラム / 基礎看護教育 / 技術習得 / CAI教材 |
Research Abstract |
教育プログラムの改善点として、1.授業(1)では、デモンストレーションでの細かい手技の教授方法としてズームでビデオ撮影するとともに、授業後の練習の際担当教員が細かい手技を再度指導するようにした。2.自習練習と自己学習(1)では、CAI教材を使用する共に、動画を作成し練習時も自由に見ることができるように環境設定した。練習には担当教員が立ち会い細かい手技は指導するようにした。3.授業(2)では、教員指導のもとで一連の手技を実施しフィードバックを行った。4.自習練習と自己学習(2)では、授業(2)での課題を明確にした練習を行った。5。技術テストでは、確認が形だけにならないよう複数の輸液剤を準備するとともに、観察やアセスメントも形式的にならないよう基礎疾患のある事例とし事前に課題を提示し学習して臨ませた。 教育プログラムの評価として、1.授業(2)と技術テストでの技術の習得状況の変化を、学生の自己評価と教員評価に基づき比較し評価した。演習時と実技テストでの自己評価・教員評価を比較すると、両評価とも実技テストでは25項目中14項目でできた比率が上昇した。演習時・実技テスト時のどちらも比率が低かった項目は、<実施前の患者の準備と物品配置><刺入直後の観察>であった。練習時のフィードバックにより自分なりの課題を明確にして練習すること、リスク管理の重要性を認識できる学習上の工夫が課題である。2.技術テストでの実施の際のポイントについての学生の気づきの記載内容を分析した結果、<確認><観察><患者への説明><アセスメント><清潔操作><確実な刺入><使用物品の取扱い><物品準備の不備><ラインの確実な固定><動作の経済性><標準予防策><介助者への適切な指示><滴下の調節>の13のまとまりに分類できた。いずれも実施する上で重要と捉えた内容、習得が困難と捉えた内容が抽出されており、このことをふまえた教育プログラムを作成することが課題である。
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Research Products
(1 results)