2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22592408
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
山本 美紀 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (70316313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 佳子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (80316314)
吉田 理恵 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 助教 (70326601)
上埜 千春 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 助手 (80523307)
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Keywords | リスク感性 / 新人看護師 / 医療安全 |
Research Abstract |
新人看護師のリスク感性自己診断表の作成のため、平成23年度は、新人看護師のインシデント・アクシデントに関するインタビュー調査の分析結果をもとに、新人看護師が起こしやすいアクシデント場面である『薬剤』『療養上の世話』の内容の2つを映像化した。映像化した内容をリスクマネージャー役割を持つ看護師に視聴してもらい、場面の妥当性と各場面においてリスクマネージャーとして新人看護師に持ってもらいたいリスク感性についてリスク感性のプロセスに沿って面接調査を実施した。その結果、場面の妥当性については、おおむね内容については妥当性があるが、(1)病院によって異なるシステム(患者認証など)があり、内容の一部に相当しない点がある(2)感染防御について気になる場面があるが、事故防止の視点で場面をみることとするなら問題ない、という結果であった。面接調査は5名であり、所属施設の異なる対象者を増やし妥当性について再検討することが必要である。リスク感性のプロセスに沿った面接調査からは、映像化した2つの臨床場面において、「どんな危険があるか」「どのような注意を怠るとどんな事故が予測できるか」「事故を防止するための回避行動」が具体的に表現された。またそれぞれの内容における優先順位も確認された。現在その結果を分類・整理し、診断指標としての項目と診断基準を作成中である。 アクシデント場面例を映像化することは、新人看護師が普段の行動を客観的に分析することにも繋がり、リスク感性を育てることに影響すると考えられる。また、リスクマネージャーの医療安全教育にも活用できるため、今後は場面数を増やすことが必要となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新人看護師の診断表作成のための臨床看護場面の妥当性について、課題がみつかったため、その検討が必要となった。また、共同研究者が2名資格喪失となったため、当初の計画どおり調査・分析が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床看護場面の妥当性については、リスクマネージャーへの調査をさらに続けて検証していく。さらに新人看護師への調査は、病院のシステムを確認した上で実施する方向で検討する。 共同研究者については、1名資格が復帰したため、調査・分析を進めていきたい。
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Research Products
(1 results)