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2010 Fiscal Year Annual Research Report

新人看護師のレジリエンス形成とメンタリングに関する研究

Research Project

Project/Area Number 22592417
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

砂見 緩子  帝京大学, 医療技術学部, 助教 (40433891)

Keywords看護師 / レジリエンス / コンピテンシー / 生涯発達
Research Abstract

1. 目的:Grotberg(1999)によって開発されたレジリエンス尺度を用いて看護師への質問紙調査を行い、看護師のレジリエンスの特徴を明らかにすることを目的とした。
2. 方法:関東・関西地方の300床以上の総合病院から抽出された4病院に勤務する臨床経験3年目以上の看護師を対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査内容は基本属性、レジリエンス尺度(3因子21項目)、看護職を続ける上でのストレスを乗り越えるための特性を問う自由記述から成る。調査期間は平成22年10月~23年3月で、1,419名の看護師に対して質問票が配布され、1209名の回答があった(回収率85.2%)。このうち開設主体と病床規模を等しくする2病院の回答327名分について分析を行った。分析方法は看護師のレジリエンス尺度の構成要因を探るために探索的因子分析を行い、次に探索的因子分析の結果から得られた仮設モデルの適合度を共分散構造分析による確認的因子分析により確認した。
3. 結果:レジリエンス尺度21項目のうち、平均値と標準偏差を算出し、天井効果と床効果の見られた5項目を以降の分析から除外した。残りの16項目に対して主因子法・プロマックス回転・因子負荷量>.600を基準に因子分析した結果、2因子7項目を抽出した。第1因子【I can】を構成する項目は、「コミュニケーション」「サポートの獲得能力」「ユーモア」「問題解決・対処能力」、第2因子【I am】を構成する項目は、「計画の達成力」「他者への共感」「責任感」であった。この結果を用いて確認的因子分析を行ったところ、適合度指標はGFI=.964、AGFI=.923、CFI=.977、RMSEA=.084で高い適合度が確認された。これらの結果は、今日も活躍している看護師のレジリエンスの特性であり、今後、看護師の社会的コンピテンシーを検討する上での基礎資料となると思われる。次年度研究においては、このレジリエンスの特性とメンタリングとの関係性を検討していく予定である。

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Published: 2012-07-19  

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