2011 Fiscal Year Annual Research Report
助産師の専門性発揮に向けた施設内潜在助産師を有効に活用するための支援モデルの提案
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22592421
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
渡辺 典子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (80269563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 美代子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 准教授 (10300089)
小林 正子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助教 (10339947)
久保田 美雪 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助手 (30339949)
河内 浩美 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助手 (60387321)
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Keywords | 施設内潜在助産師 / 助産師の専門性発揮 / 助産師の活用 / 混合病棟 / 他職種との連携 |
Research Abstract |
施設内潜在助産師を活用するための支援モデル提案に向け、助産師の専門性発揮、施設内潜在助産師に対する考えに関し(1)施設内勤務助産師を対象とした質問紙調査、(2)施設勤務助産師(施設内潜在助産師の経験者含む)、看護師長および看護部長、産科医を対象に半構造化面接調査を行った。 (1)は、新潟県内43病院のうち36病院の勤務助産師483人へアンケートを配布、有効回答数247人(51.1%)、対象の年代別割合は(20代~50代)とも20~30%、所属先は「他科との混合病棟」47%「産科病棟」17%「産婦人科病棟」12%、この他に32%が産科(母乳)外来等を兼務していた。助産師の専門性について「思う(全くそう思う、そう思う)」をみると、「専門性を発揮している」5割弱、「医師と連携できている」3割強、「自分の仕事に満足」「自分のしたいケアが提供できている」「将来に展望を持っている」が2割~3割、助産師の専門性を妨げている要因(自由記載)は「医師との連携」「混合病棟による弊害」「マンパワー不足による多忙」「他科勤務」に関するものが多かった。施設内潜在助産師に対し「もったいない」7割に対し「産科以外で働くことは勉強になり助産師として必要」8割強と考えていた。 (2)は現在進行中で、医師6名(8名中)、看護師長および看護部長3名(8名中)、助産師4名(8名中)のインタビューが終了している。終了したデータについては随時、逐語録を作成し質的分析を進めている。 対象予定者へのインタビューは4月中に終了する予定である。 (1)(2)の調査以外に平成21年度以降、新潟県主催で行っている「産科医と看護協会等の意見交換会」(第5回目)平成24年3月に行われた。新潟県看護協会助産師職能委員長として出席、県内院内助産師システムの現状と本研究の調査結果および進捗状況も報告した。本研究に関する支援モデル提案の検討協力について、県の医務薬事課、産科医から概ね承諾が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
半構造化面接調査に関し、以下の3点で時間を要したためである。(1)産科医への協力について、日本産婦人科医会新潟県支部長の協力を得る手続き、(2)研究協力の依頼文書を出してから研究参加者の研究参加への意思表明、(3)研究参加者とのインタビュー日時の時間調整、である。
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Strategy for Future Research Activity |
半構造化面接調査の質分析を計画的に進めると同時に、支援モデル構築を進める。支援モデルについては10月頃までに新潟県関係者および産科医、看護管理者等への確認、説明を第1段階とし、可能な支援モデルの構築につなげる。
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Research Products
(1 results)