2011 Fiscal Year Annual Research Report
大腿骨近位部骨折の費用および効果に関連している看護援助
Project/Area Number |
22592424
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
近藤 暁子 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (70555424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 麗子 中部大学, 看護実習センター, 助手 (30552559)
藤本 悦子 名古屋大学, 医学部, 教授 (00107947)
山口 知香枝 中部大学, 看護実習センター, 助教 (70514066)
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Keywords | 大腿骨近位部骨折 / DPC / アウトカム / 看護援助 |
Research Abstract |
本研究の目的は大腿骨近位部骨折患者のDPC導入前後のアウトカムと費用を比較し、アウトカムに関連しているケアプロセス・看護援助があるかどうかを明らかにすることである。 昨年度に引き続き、2病院での調査を継続した。東京労災病院は2010年10月~2011年3月までの調査および外来受診状況、入院医療費の調査を行った。アンケートの回収率は65%であった。春日井市民病院は2010年~2011年3月に入院した患者について調査して、2009年6月以降の患者のアンケート調査、入院医療費、外来受診状況の調査を行った。アンケートの回収率は74%であった。 あと調査の残すところは、2病院の2011年1~5月までに退院した患者の外来受診状況についてであり、2012年5月ごろ調査予定である。 現調査終了段階までの予備的解析にて、2病院の患者とも、DPC導入前後でアウトカムに大きな変化は見られなかった。病院1は入院期間も入院医療費も有意な変化は見られなかった。病院2は入院期間は短縮したが、入院医療費は増加した。2病院の患者基礎要因はあまり変わらなかったが、術式や麻酔の種類などの治療やアウトカムに違いが見られた。病院2の患者の方が調査時点の生存率が高かった。離床や荷重開始を促すための看護援助の違いは見られなかった。 退院後の生活や介護で困ったこと、病院からあったほうが良かったと思う援助についての自由記述データは内容分析にて分析を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集が終了して、分析が始められる部分は分析を開始している。5月までデータ収集が行えない部分があるが、それは5月に実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
24年5月ごろ2病院の2011年1~5月までに退院した患者の外来受診状況や費用についても調査し、病院2の医療費の内訳も調査し、病院2の医療費が増加した要因や、2病院のアウトカムに影響している要因についても分析する予定である。論文が完成次第雑誌に投稿を行う予定である。
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