2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592430
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
村田 由香 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (20389125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新道 幸惠 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30169726)
吉田 和美 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (90461342)
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Keywords | 臨床看護師 / 看護師長 / エンパワメント力 |
Research Abstract |
本研究は、看護師長が臨床看護師のエンパワメント力を促進する支援のあり方を検討することが最終的な目的である。 本年度は3年間にわたる研究の初年度であり、その第1段階として、臨床看護師のエンパワメント力の特徴とエンパワメント力を促進する要因を明らかにすることを目的に研究活動を実施した。臨床看護師のエンパワメントの理論開発は発展途上であり(金井,2010)、以下のとおり、研究活動を実施した。 (1)看護師のエンパワメント力に関する文献検討を行った。 先行研究(麻原,2000;金井,2010;Gibson,1991)などを参考に、エンパワメントの構成要素である「働きがい」「他者との関係」「自分自身の可能性」「自己成長」「エンパワメントの促進要因、阻害要因」をキーワードにインタビューガイドを作成した。 (2)本研究者が属する看護管理領域が、近隣病院施設看護師を対象に運営している「看護管理カンファレンス」を、本年度は、看護組織活性化に焦点をあててアクション・リサーチとして実施した。その参加者である看護管理者や臨床看護師とインフォーマルに交流し、臨床看護師のエンパワメント力やそれを促進する看護師長の支援について情報収集し、調査内容の精選の参考にした。 (3)200床以上の一般総合病院の臨床看護師を対象に、エンパワメント力を促進する要因に関するグループインタビューを実施した。研究方法は、先ず、3ヵ所の対象施設の看護部長に調査協力を依頼し、承諾を得た。そのうち、1病院の新人看護師以外の看護師経験年数別に(2~5年目、5~10年目、10~20年目、20~30年目)紹介していただき、個別に同意を得た計9名(4名と5名の2グループ)にグループインタビューを実施した。1回のグループインタビューは1時間程度とし、倫理的配慮に基づき、対象者の勤務に支障のないように実施した。データの分析は、現在実施中である。
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