2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592431
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
武田 道子 四国大学, 看護学部, 准教授 (40552097)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 災害看護 / 減災 |
Research Abstract |
地域防災リーダーへの健康を守る共助力の実態調査(2011、武田)結果から、災害時健康を守る共助力育成プログラム(以下プログラム)の開発をした。 対象者は、プログラムへの参加呼びかけに応じた者とした。プログラムは、参加者が災害時の疑似体験を通して防災意識を高めるクロスロードゲームを用いて展開した。自作の教材を使い、被災地の避難所で健康を守る共助の問題が発生した事例をもとに、研究者が作成した説問にそって意見交換をした。プログラム実施後、共助力の必要性の認識と知識・技術の備えについての質問紙調査、および参加者のプログラム評価についてグループインタビュー調査を行った。 プログラム参加者は37名で、平均年齢67.1± 5.9歳であった。質問紙調査から、プログラム実施前とプログラム実施後に、共助力の必要性の認識と備えについての変化はなかった。プログラム参加者は不参加者より数項目備えが低下していると答えた。インタビュー調査から発言内容を分析した結果、【多角的な課題への気づき】、【地域の被災状況の実感】、【参加者間で地域特性に合った危機感の共有】、【地域への使命感の実感】の4カテゴリーが抽出できた。 アンケート結果から参加者は、一部知識・技術の備えが低下していたが、インタビュー結果からは、参加者は被災時の共助に対する多面的な課題への気づきや未経験である被災状況の実感を持つことができ、参加者間で危機意識を高めあい、地域特性による課題や備えを意識化し、さらには地域の共助に対する使命感を起こさせることができた。このことから、知識・技術の未熟さに気付いたと考えられる。プログラムは、災害時の備えとして、地域住民の健康を守る共助力を育成するために有効であることが示唆された。各自主防災組織で実施できるよう印刷したプログラムを地域防災リーダーに配布した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)