2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者の療養生活を支える外来看護相談支援モデルの開発
Project/Area Number |
22592437
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
阿部 恭子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00400820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
金澤 麻衣子 千葉大学, 看護学研究科, 特任助教 (10554610)
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Keywords | 乳がん / 外来看護 / 認定看護師 / 看護相談 / 相談支援プログラム / がん看護 / 相談外来 / 療養生活 |
Research Abstract |
本研究は、乳がん患者のより充実した療養生活の実現を支援するために、乳がんに特化した外来看護相談支援プログラムを開発することを目的にしている。平成22年度は、外来看護相談における乳がん患者への支援の現状と課題を明らかにするために、9つの医療機関で、外来看護相談を行う乳がん看護認定看護師を対象に、外来看護相談の体制等についてのインタビュー調査を行った。名称は、「乳腺看護外来」「看護相談外来」「がん看護相談」などであった。実施目は、患者の来院しやすさを考慮して、乳腺外来診療が行われているのと同じ曜日や時間が多かった。乳がん看護認定看護師が病棟や外来の所属の場合は、1週間に1日の施設が多かったが、乳がん看護認定看護師が複数名在籍している施設や、乳がん看護認定看護師が看護部や相談支援部門に所属している施設では、週に2~3日であった。場所は、乳腺外来診療の診察室か診察室に近い部屋で実施する施設と、医師の外来診療とは別の場所で実施している施設があった。乳がん看護認定看護師は、看護相談を主に行いながら、看護相談の予約のない時間帯には、乳腺外来診療に加わり、支援の必要な患者へのケアを行っていた。予約方法は、電子カルテ上に予約枠を設定し、医師や看護師が予約を入れたり、患者・家族が予約センターに電話をして予約を入れていた。患者が、乳がん看護認定看護師に電話をかけてきて、相談日時を決める施設もあった。患者・家族への周知を図る方法は、ポスターやチラシを外来や病棟に設置したり、外来受診時や入院時に看護師が外来看護相談の内容や日時や場所・予約方法の説明をしていた。いずれの施設も、入院期間の短縮化による外来でのケアニーズの拡大を踏まえて外来看護相談が設置され、看護部等の協力が得られていた。今後の課題は、潜在的な相談支援ニーズの把握、連携が不十分な部門との関係性の構築、記録・報告の検討等であった。
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Research Products
(2 results)