2010 Fiscal Year Annual Research Report
末梢動脈疾患(PAD)合併透析患者の皮膚形態と色調による下肢血行評価指標の決定
Project/Area Number |
22592440
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大桑 麻由美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30303291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺家 千津子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20303282)
松尾 淳子 金沢大学, 保健学系, 助教 (10507370)
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Keywords | 末梢動脈疾患 / 透析 / 糖尿病 / 皮膚 / 血行指標 |
Research Abstract |
目的は、PADの病態と皮膚表面形態および皮膚の色調を関連付けて特徴を導き、下肢動脈閉塞の病態別特徴を見出すことであり、下肢に血行障害を有する対象者の(1)皮膚表面形態、(2)皮膚色調、(3)血行動態:サーモグラフィー・ABI・SPP、(4)一般採血、(5)基礎情報:年齢・性別・診断名・PAD診断(フォンティーン分類)・治療状況(治療歴)・生活習慣(喫煙の有無、運動の有無、清潔習慣など)を測定・収集した。 データ収集ができたのは8名であり、4群(A:透析療法なし/糖尿病なし・B:透析療法なし/糖尿病あり・C:透析療法あり/糖尿病なし・D:透析療法あり/糖尿病あり)のうちA群について1さ対象者を募ることが出来なかった。B・C・D群はそれぞれ4・1・3名であった。ABIはそれぞれ0.9未満であり、表面皮膚温は34.0℃未満であった。重症PAD患者では疼痛により交感神経優位となり、サーモグラフィーにて他とは異なる温度分布が確認できた。皮膚形態・色調は、皮膚の状態を客観的に反映することが出来、曖昧な皮膚状態を数値で表すことが出来、なかでも、皮膚色L*a*b*により、b*が最も適切に表すことが出来たと考える。もたらす数値をABI層化別に比較し、統計学的手法を用い確認する必要がある。
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