2013 Fiscal Year Annual Research Report
集学的治療を受ける食道がん患者に対するがんリハビリテーション看護プログラムの構築
Project/Area Number |
22592444
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
森 恵子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70325091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雄西 智恵美 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00134354)
秋元 典子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (90290478)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 食道がん / 集学的治療 / がんリハビリテーション / 生活の再構築 |
Research Abstract |
食道がんのために食道切除術を受け退院後6ヶ月以上経過し、術後補助療法が終了している外来通院中の患者22名を対象に半構造化面接を行い、修正版グランデッド・セオリー・アプローチの手法を用いて分析した結果、食道切除術後の回復過程において術後補助療法を受けた患者の術後生活再構築過程は《生活圏の狭小化》及び《命と引き替えに生活圏の狭小化を受け入れ自分流の暮らし方を獲得する》をコアカテゴリーとする過程として説明できることが明らかとなった。このプロセスを促進するためには、生活圏の狭小化を最小限に食い止めるための看護を、長期的、継続的に実施していくことが必要である。生活圏の狭小化は、摂食機能低下に起因する多様な心身の変化がもたらす結果であり、術後の摂食機能低下とそれが引き起こす生活上の変化、不快症状の内容とそれらの一般的な持続時間などについて、イメージがわくように提示し(予期的心配)、気持ちの準備をしてもらい、同時にこれらへの具体的対処方法をあらかじめ説明すること(予期的指導)、及び患者個々の自己管理能力をアセスメントし術後介入の見通しを立てることが必要である。術後、摂食機能低下とそれが引き起こす日常生活上の変化及び不快症状が現実になった時には、患者個々の詳細な状況に応じた具体的対処方法を専門的知識に基づいて患者と共に考え、実施し、生活圏の狭小化を最小限にくい止めることが重要である。また、外見の変化や下痢については、衣服の工夫、トイレマップの作成・提供、食べる速さなどを指導することも重要であり、看護師が医療チームの中で調整役となり、医師、薬剤師、栄養士、言語聴覚療法士等の専門性を繋いで援助を提供することは、患者の中に『周囲の期待を回復への糧にする』気持ちや苦痛との交換条件としての「命」ではなく、命への感謝の気持ちを育み、術後生活再構築過程促進要因となりうると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)