2010 Fiscal Year Annual Research Report
救急医療の場での精神的問題をもつ患者のニーズと高度実践看護師教育プログラムの検討
Project/Area Number |
22592446
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大竹 眞裕美 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (70315670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 美弥子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (00336471)
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Keywords | 精神看護学 / 救急医療 / 精神科救急 / 高度実践看護師 / 看護教育 |
Research Abstract |
研究開始の初年度であった本年度は、年度前半で研究メンバーの編成と研究計画の具体化を図り倫理審査を経て、7月からは精神科救急病棟での実態調査を、10月からは精神科的問題をもつ患者の受診・入院に関する救命救急ユニットでの調査を開始し、平成23年2月からは、収集されたデータについて、順次、分析作業を行っている。 研究課題1および2「精神科救急病棟の入院患者および看護ケア実態調査」 財)精神医学研究所附属東京武蔵野病院精神科救急病棟の看護師長および中堅の看護師の研究協力を得て、入退院患者名簿から平成21年の1年間に入院した患者の精神科診断名・年齢・性別・入院期間・転帰を把握し、精神科救急病棟の主たる入院対象患者の把握を行った。また、研究の主旨を説明し同意の得られた入院患者に対し、患者基礎情報(入院理由・身体および精神状態等)、看護アセスメント(看護問題)、実施した看護ケア、等に関するデータ収集を行い、平成23年3月の時点で、統合失調症、うつ病、老年期精神病、認知症などの13事例分のデータを収集している。平成23年8月までに合計20~30事例分のデータ収集を予定し調査を継続している。 ■研究課題3「救命救急ユニットでの看護ケアの実態調査」 川崎市立多摩病院の副看護部長や看護師長を研究協力者とし、研究分担者(桑原)が救命救急外来(およびICU)に、精神科的な問題(精神疾患または精神症状)をもち受診または入院となった患者数、患者基礎情報(受診理由・身体および精神状態等)・看護アセスメント(看護問題)・実施された看護ケアに関するデータ収集を実施している。また、連携研究者(加藤)が同様の調査を福島県立医科大学附属病院でも実施しており、平成23年6月頃まで実態調査を継続する予定である。
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