2010 Fiscal Year Annual Research Report
外来化学療法患者への倦怠感セルフマネジメントプログラムの開発とその効果の検討
Project/Area Number |
22592448
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
平井 和恵 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10290058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
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Keywords | 倦怠感 / がん / 外来化学療法 / セルフマネジメント / 看護 |
Research Abstract |
介入内容確定のため、がん患者の倦怠感緩和を目的とする国内外の介入研究について文献レビューを行った。さらに米国がん看護学会(OCNS)がPEP(Putting Evidence into Practice)で公開しているエビデンスレベルから"推奨される介入""効果がありそうな介入"とされる内容について確認した。これらに基づき、治療ダイアリーの記載、エネルギー保存療法、適度な運動、気分転換、質の良い睡眠、その他の症状のコントロールの6つを主要な介入内容として決定した。 評価は、治療ダイアリー上、day1.3.5.8.10.12に記載されるHCFS(Hirai Cancer Fatigue Scale)を用い倦怠感を評価すること、day7.14.21.に記載される"つらさと支障の寒暖計"を用い抑うつ傾向の有無・程度を評価すること、さらに、その他の症状(嘔気嘔吐、下痢など)についても影響要因として連日の評価を行うことを決定した。 介入プログラムは、初回~3回目までの外来化学療法患者を対象に、介入群には上記介入内容の教材DVDの視聴、介入群用治療ダイアリーの記載指導、次回治療時の個人面接を行い、対照群には通常ケアおよび対照群用治療ダイアリーの記載指導を行うこと、いずれも研究開始から3クール終了時まで継続することを決定した。 介入に用いる教材ツールとして、上記介入内容に関するDVD(約15分)を映像制作会社の協力を得て作成した。また、本DVDには実際のがんサバイバー2名による倦怠感セルフマネジメントに関する体験談も含んだ。治療ダイアリーは上記介入内容に関する情報を含む介入群用、およびそれらを含まない対照群用の2パターンを各々100部ずつ作成した。
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