2011 Fiscal Year Annual Research Report
抗がん剤による末梢神経障害を緩和するケアの開発-バブ足浴手浴の有用性の検討-
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22592452
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
川端 京子 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (50290367)
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Keywords | 乳癌患者 / 化学療法 / 外来 / 末梢神経障害 / 炭酸泉足浴手浴 / セルフケア |
Research Abstract |
目的:女性、乳癌患者を対象に、外来化学療法センターでタキサン製剤化学療法時のしびれなどの末梢神経障害を緩和するために、炭酸足浴剤をもちい高濃度炭酸泉足浴または手浴(以下、バブ群と略す)を自宅で毎日継続実施し、末梢神経障害が軽減するかどうかを検証し、ケア方法を開発する。 方法:対象者は、術前化学療法でタキサン製剤の抗がん剤を使用する患者依頼し、研究目的や方法に同意書を得たもの。介入期間は3ヶ月間、対象者を2群に分け、ランダムに以下の方法に割り当て、化学療法開始時から終了(3ヶ月間)まで継続実施を依頼する。(1)バブ足浴・手浴:38-40℃の温水6リットルに「炭酸足浴・手浴剤」1包(45g)投入し、完全溶解後、15分間毎日、都合のよい時間に、足浴、手浴を実施する。足浴、手浴の容器や「炭酸足浴・手浴剤」は事前に提供する。(2)コントール群:化学療法時、バブ足浴・手浴を実施しない。評価方法:対象者の外来通院時に、化学療法開始前、4週、6週、8週、12週目に末梢神経障害の状況を(1)~(6)で評価する。(1)体調評価、(2)介入実施状況、(3)しびれ調査票、(4)モノフィラメント5.07、(5)サーモグラフィー、(6)NCI-CTC(Vertion4.0) 結果:現在まで対象者数は9名、内3名は介入途中で中止(間質性肺炎、腫瘍増大による手術早まるなど)。そのため、3ヶ月間終了したのは現在6名、バブ群4名、コントロール群2名。(1)体調評価は対象者全員PS。(2)介入実施状況は、週1回程度できない日もあるが、ほぼ3ヶ月毎日実施していた。(3)しびれ調査では、しびれ発症時期は、両群ともに4週目より発症。しびれ部位は、手のみ1名、足のみ1名、手足とも4名。感覚の鈍さは、手では第一関節から第2関節まで、足では足先から足の裏までの範囲など。(4)モノフィラメント5.07は全員知覚できる。(5)サーモグラフィー(6)NCI-CTCでは両群に顕著な差はみられない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の介入期間が3ヶ月と長期のため、対象者が研究実施期間中、化学療法による他の重度の副作用発症(間質性肺炎など)や腫瘍の増大による治療変更などにより、研究を中止する症例が数例あったこと。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、化学療法中の患者を対象としているため、末梢神経障害以外の副作用も発症し、研究途中で中止する症例も今後あることは仕方ないとと考える。しかし、現在の研究結果において、研究方法は対象者に安全に負担なくできているので、この研究計画を着実に遂行していくことが必要である。
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