2012 Fiscal Year Annual Research Report
抗がん剤による末梢神経障害を緩和するケアの開発ーバブ足浴手浴の有用性の検討ー
Project/Area Number |
22592452
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
川端 京子 大阪市立大学, 看護学研究科, 准教授 (50290367)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳癌患者 / 化学療法 / 末梢神経障害 / 外来 / 炭酸泉足浴手浴 / セルフケア |
Research Abstract |
目的:乳癌患者を対象に、外来化学療法センターでタキサン製剤の有害事象である末梢神経障害を緩和するために、炭酸足浴剤を用いた高濃度炭酸泉足浴と手浴(以下、バブ浴と略す)を自宅で毎日継続実施し、末梢神経障害を緩和できるかどうかを検証し、ケア方法を開発する。 方法:対象は外来化学療法センターに通院する乳癌患者で、術前化学療法でタキサン製剤を使用する患者、研究目的や方法に同意書を得たもの。介入期間は3ヶ月、対象者を2群に分け、ランダムにバブ浴群とコントロール群に割り当てた。バブ浴群は、自宅で毎日、15分間、温水38度から40度6リットルに炭酸足浴剤1包投入し、手浴と足浴を実施する。コントロール群はバブ浴や漢方を使用しない。評価は、化学療法開始前、4週、6週、8週、12週目に末梢神経障害の状況を、しびれ調査票、体調評価、モノフィラメント5.07,サーモグラフィー、NCI-CTC(Vr4.0)で評価した。 結果:対象者は17名で、途中3名治療中止となり、計14名(バブ浴群8名、コントロール群6名)。対象者はPS1。介入3ヶ月後、しびれ発症しなかったのは2群で各1名であった。しびれ発症部位は、バブ群は手のみ発症3名、手足発症は4名。コントロール群は手のみ発症2名、足のみ発症1名、手足発症2名。しびれ発症開始時期は2群4週目であった。モノフィラメント5.07は全員知覚可。サーモグラフィに差はなかった。NCI-CTCはgrade2以下であり、2群に差はなかった。 考察:今回の結果では炭酸泉足浴手浴で末梢神経障害緩和できるかどうかは明確でなかったが、末梢神経障害grade2以下であったことから、今後対象者を増やし、検討する必要ある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)