2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域でがん治療を受ける患者の療養生活のニーズを充足する「ネットワーク」の開発
Project/Area Number |
22592456
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
岡光 京子 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (40276655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞永 千佳生 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (10600182)
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (20326440)
船橋 眞子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (50533717)
永井 庸央 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (70433381)
中垣 和子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (90420760)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2014-03-31
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Keywords | 地域 / がん看護 / QOL / ネットワーク / 援助モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域でがん治療を受ける患者の療養生活のニーズを充足する「ネットワーク」を開発することを最終目的とし、以下の4つの具体的な目標を達成することである。1)地域でがん治療を受ける患者の治療選択の時期から治療終了までに体験する生活上の困難、心配、ニーズおよび対処、医療職者に対するニーズを明らかにする。 2)医療者が捉える地域でがん治療を受ける患者の体験する治療選択の時期から治療終了までに生活上の困難、心配、ニーズおよび援助の必要性・可能性について明らかにする。 3)1)と2)の結果と文献的考察に基づいて、地域でがん治療を受ける患者の療養生活のニーズに応えるネットワーク(以下、モデルとする)を作成する。 4)作成したモデルを用いて援助を実施し、実施した援助を評価することによりモデルの臨床への適応を評価することである。 平成24年度は、平成23年度に収集した上記の1)のデータをKJ法を用いて分析した。その成果を第27回日本がん看護学会学術集会(平成25年2月)で発表した。発表演題は、1.地域で外来化学療法を受ける肺がん患者の療養生活を充足する援助、2.地域で外来化学療法を受ける大腸がん患者の療養生活を充足する援助、3.地域で外来化学療法を受ける乳がん患者の療養生活を充足する援助の3題である。平成25年度は、具体的な目標の3)4)の達成に向けて、援助モデルの作成と臨床への適応に向けて検討して行く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成22年度の開始時に、研究計画書の見直し、倫理委員会の承認、研究協力施設の調整など研究の準備に時間がかかり、研究開始の時期が遅れた。それに加えて、平成23年3月の震災により、予定していた講師を招聘が遅れなどあって、基礎研究のデータ収集開始の時期が遅れた。また、基礎研究のデータ収集にも時間を要した。そして、分析方法を変更し、その技術の習得に時間がかかったこともあって、平成24年3月までに作成する予定であった援助モデルの作成ができず、そのため臨床への適応の評価にも至たらず全体的に研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の課題は、『現在までの達成度』が『(4)遅れている。』ことである。今後は、具体的な目標3)4)の達成に向けて、援助モデルの作成、作成した援助モデルを用いて援助の実施と臨床適応の評価を実施して行くためには、研究協力者を増やすことも検討している。
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