2011 Fiscal Year Annual Research Report
在宅ターミナルケアに携わる訪問看護師の卓越した看護実践能力の抽出と教材作成の試み
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22592457
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
田中 愛子 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (10285447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 テルヨ 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (80285444)
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Keywords | 訪問看護師 / 卓越した看護実践能力 / DVD / ライフレビュー |
Research Abstract |
本研究の目的は、在宅ターミナルケアに携わる熟練訪問看護師の卓越した実践能力を抽出し、それに基づく教材を作成し、教育効果の検討をすることである。今年度の目的は、訪問看護師からの情報収集および卓越した実践能力と考えられる場面について動画からその場面を選択し、DVDを作成することである。 末期がん患者Aさんと妻に許可を得て、訪問看護師がライフレビューを促す場面を撮影した。DVDは3部構成とし、1部はAさんへのケア、2部は訪問看護師の実践能力に関するインタビュー、3部は訪問看護師の自己研鎭を促進するカンファレンスの場面とした。 第1部は、Aさんが(1)病気への思い(治療ができないこと)(2)自分の仕事への思い・人生の振り返り(3)妻への感謝(4)これからの日々の過ごし方(妻と散歩がしたい)を語った。その後訪問看護師によって安楽を目的とすリンパマッサージが施術された。これらを、訪問看護師の卓越したコミュニケーション能力と看護技術力としてDVDに納めた。 第2部では、訪問看護師が、(1)アセスメントの重要性(2)看護技術の重要性(3)症状緩和の重要性(4)看取りに向けた家族ケア(5)利用者・家族に安心感を与えるケア(6)患者、家族、医師との連携について(7)訪問看護師としての成長、自己研鎭について語った。 第3部では、日々のケアの振り返りが訪問看護の質を上げるということを中心テーマに置くカンファレンスの場面を切り取った。全内容は現時点で31分のDVDに納まった。 次年度は、さらに編集を施し、視聴しやすい教材を追求するところからスタートする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ビデオ撮影の許可が下りた時期が遅かったため、撮影が3月までかかった。したがって、ビデオ編集については次年度の4月~6月の期間を要するため、予定より3ヵ月遅れていると判断した。最終年度の調査期間の短縮で調整したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度が最終年度であり、目的に沿って実施していく。今回作成したDVDが、在宅ターミナルケアを実施する看護師や、学習中の学生に、どのように評価されるかを明らかにする。2大学の学生と、訪問看護ステーションの看護師を対象に調査を実施する。
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Research Products
(1 results)