2011 Fiscal Year Annual Research Report
外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族に対する支援プログラムの構築
Project/Area Number |
22592461
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
平 典子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (10237620)
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Keywords | がん看護 / 家族支援 / サポートグループ |
Research Abstract |
調査内容;外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族が求める支援内容の調査-家族を対象に 【研究目的】 外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族に対するインタビューにもとづき、家族が求める支援内容を明らかにする。 【研究方法】 (1)対象者:外来治療を受けているがん患者の家族20人。札幌15人、青森5人 (2)データ収集方法:半構成的インタビューにより、がん患者とともに生活しながら実践している支援内容と困難さ、自分が求める支援内容とその理由についてデータ収集した。 (3)データ分析方法:録音したテープから逐語録を作成し、質的帰納的手法で分析した。 【結果】 外来治療を受けているがん患者と生活を共にしている家族は、一緒に過ごす時間について『先に対する予測をもつ』一方で、『ケアギバーとしてのやり方を創り出す』、患者との『意向をすりあわせる手立てを持つ』などの方略を有し、患者との『楽しい暮らしを望む』ことが判明した。また『副作用に気持ちが揺れる』『言えない思いを抱える』という状況も見られた。以上の結果から、家族がケアギバーとしできることを保証し、自分の思いを語る場を提供する支援が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・当初予定した対象者数にインタビューを実施したこと ・データ分析の結果、次年度の研究目的に対して示唆が得られたこと
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の計画では、グループ支援プログラムを作成し、プレテストを実施する予定である。課題としては、対象者となる家族へのコンタクトおよびプレテストへの参加者の確保が考えられるが、すでに、フイールドとなる施設の協力者と対策を検討している。
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