2012 Fiscal Year Annual Research Report
外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族に対する支援プログラムの構築
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22592461
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
平 典子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10237620)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | がん看護 |
Research Abstract |
【研究目的】外来治療を受けるがん患者の家族に対するグループ支援プログラムのプレテストを実施し、支援プログラムの内容および運用を評価する。 【研究方法】1.支援プログラムの作成と実施 1)LazarusとFolkmanストレス・コーピング理論、ソーシャルサポート理論を理論的枠組とし、22・23年度の調査結果および文献検討から、プログラムの目標、内容および評価指標を検討した。2)支援プログラムの概要;①プログラムの目標;外来治療を受けるがん患者と共に生活する家族が、状況の変化に対応しながら生活を維持することができる。②1セッション120分とし、「がん治療について学ぶ」「自分の気持ちを見つめ心身の安定を図る」「情報、知識を獲得しこれからの生活を考える」というテーマで3セッション実施した。③セッションごとに、家族の交流、情報・知識の提供およびリラクゼーションで構成した。④運用では、がん化学療法認定看護師、がん看護専門看護師、理学療法士、管理栄養士と協働した。 2.プログラムの評価と修正:短縮版POMS(30項目)、CQOLC日本版(35項目)、尾関コーピング尺度(14項目)およびセッション評価表によりプログラム内容を評価した。 【結果】 1.3名の家族(妻)の協力を得て実施した。2.セッション評価表では、ほぼ全員が「会の目的が理解できた」「体験を話せた」という結果であった。また、プログラム参加後、尾関コーピング尺度では「状況を変える」「自分で自分を励ます」のポイントが低下の傾向にあったが、POMSでは変化が見られなかった。CQOLCでは、「前向きな人生観」「生きる価値や意識」「家族関係の親密さ」「家族内でのコミュニケーション」で後のポイントが増加傾向にあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究目的について、予定通り達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、作成したプログラムを修正し、参加人数を増やしてグループ支援を実施する予定である。 すでに、日程、会場については決定している。 また、今年度参加した認定看護師、専門看護師、理学療法士、管理栄養士から協力の同意は得られている。 今年度、参加人数の確保が難しかったため、複数の医療施設に研究依頼を行う。
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