2012 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者のセルフケア能力向上の支援アウトカム・マネジメント・モデルの開発
Project/Area Number |
22592462
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉田 久美子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (70320653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 清子 群馬大学大学院, 保健学研究科, 教授 (40134291)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がん患者 / セルフケア / セルフケア能力 / 看護 |
Research Abstract |
がん患者の治療法としてさらに増加傾向にある化学療法が外来へ移行してきており、患者が副作用の予防、体調管理や日常生活の調整などのセルフケアを行う必要性がある。そのため、看護師の役割として患者がセルフケアを効果的に継続できるよう、セルフケア能力を支援し強化していくことが重要性である。そこで本研究では「治療期にあるがん患者用セルフケア能力尺度」を開発し、具体的な援助モデルの検討を行うことを目的としている。 科学研究費による論文(課題番号19592536)「がん患者のセルフケアの概念分析」をふまえ、質的研究として「治療期にあるがん患者のセルフケア能力」に取り組んだ。研究結果から、治療期にあるがん患者のセルフケア能力は、看護師やその他の医療従事者の関与あるいは患者自身が病気と治療の体験から獲得した能力であり、自己管理に対する思考の仕方や認識の転換も含まれると定義された。研究論文は日本がん看護学会誌 第26巻1号へ原著として掲載された。 その後、上記の概念分析や質的研究の結果をもとに概念枠組みを理論的に組み立て「治療期にあるがん患者のセルフケア能力尺度」の原案を作成した。その後、質問項目について表面妥当性などについて検討した。尺度の最終原案として「自主的に判断し保健行動を形成する能力」「がんの存在にとらわれないよう思考を和らげ進む能力」「人とのつながりを保ち社会生活を調整する能力」「生き方を見つめ自己の発達を促す能力」の4因子のリッカート尺度を作成した。現在は、研究施設の倫理審査の承認を受け、調査を開始しほぼ予定の対象者数の半数のデータが得られた段階である。平成25年度には新たに得た科学研究費補助金基盤研究C(課題番号25463440)により、複数の施設でさらに調査を行う準備に着手している。その後の分析により尺度を開発し、成果は欧米の学術雑誌に投稿し発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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