2010 Fiscal Year Annual Research Report
初期治療過程に在る初発乳がん患者のレジリエンスを高める看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
22592472
|
Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
若崎 淳子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (50331814)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛橋 千賀子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60185725)
森 將晏 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90093715)
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
|
Keywords | 成人期初発乳がん患者 / 半構成的面接調査 / レジリエンス / 看護介入プログラム開発 / 質的分析 |
Research Abstract |
本研究は罹患率の増加が著しい成人期女性乳がんに焦点をあて、乳がん診断から手術療法を受ける迄の術前期及び術後治療の選択から治療過程に入る迄の準備期を中心に、初期治療過程に在る成人期初発乳がん患者のレジリエンスを高める看護介入プログラムの開発を目的とする。研究は段階的に実施し、看護介入プログラムは初発乳がん患者の治療過程に沿った内容とする。 平成22年度(1年目)は、研究段階1の基礎調査を研究実施計画通りに実施した。研究参加者は21名で、手術後6~11病日に研究参加者個別に1回、40~90分(平均73.3分)の半構成的面接調査を実施した。研究参加者の概要は、年齢は33~59歳(平均45.0歳)、実施術式は乳房温存術13名、乳房切除術5名、皮下乳腺全摘+乳房再建術3名であり、腋窩リンパ節郭清をした者は21名のうち6名であった。患者の語りを通して、手術目的での入院待機中のがん治療開始前に知りたい情報・解決したい事柄・解決の方法、術後治療に臨むにあたり病理検査項目と術後治療の関係及び選択等知りたい情報・解決したい事柄、並びに心理的状況に係るデータが収集された。そして、患者の病気と治療の理解を促進する認知的支援に係る看護方法や内容に関する手がかりが得られた。面接内容は質的分析により検討中であり、本調査結果は後続する研究段階II[平成23年度(2年目)]の看護介入プログラム試案の作成に反映させていく。 今年度の基礎調査による研究成果は、研究計画に沿って第26回日本がん看護学会における学会発表を目指す。
|