2011 Fiscal Year Annual Research Report
初期治療過程に在る初発乳がん患者のレジリエンスを高める看護介入プログラムの開発
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22592472
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
若崎 淳子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (50331814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛橋 千賀子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60185725)
森 將晏 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90093715)
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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Keywords | 初発乳がん患者 / 看護介入プログラム試案 / 視聴覚教材 / レジリエンス / 初期治療過程 / 成人期女性 |
Research Abstract |
本研究は罹患率の増加が著しい成人期女性乳がんに焦点をあて、乳がん診断から手術療法を受ける迄の術前期及び術後治療の選択から治療過程に入る迄の準備期を中心に、初期治療過程に在る成人期初発乳がん患者のレジリエンスを高める看護介入プログラムの開発を目的とする。研究は段階的に実施し、看護介入プログラムは初発乳がん患者の治療過程に沿った内容とする。 平成23年度(2年目)は段階IIに研究を進め、看護介入プログラム試案の作成に着手した。研究実施計画に沿って実施し、まず研究段階Iの基礎調査(半構成的面接調査)を分析・検討し、初期治療過程に在る成人期初発乳がん患者が知りたい情報として整理した。次いで研究代表者が先行実施した面接・横断・縦断調査から得た知見、日本乳癌学会発行の乳癌診療ガイドライン及び文献を基礎資料に加え、看護介入プログラム試案の内容を検討した。そして、看護支援[初期治療過程の理解]、[手術療法に伴う援助]、[ボディイメージ変容への対処]、[患者会の紹介]を抽出し、具体的な看護介入支援項目案を作成した。またこれと並行して、病気と治療の理解を促進するために周手術期及び術後治療開始迄の準備期を中心に、看護介入時に視聴覚教材の活用が適切な内容を検討し抽出した。現在、動画による視聴覚効果と治療過程に対する適切で実際的なイメージ形成ができ、介入プログラム内容の充実・強化を図るために、模擬患者を登用し看護介入用視聴覚教材(DVD)を作成中である。平成24年度(3年目)は段階III:看護介入プログラム試案を用いた初期治療過程に在る初発乳がん患者を対象としたパイロットスタディの実施に研究を進める。 今年度の研究成果は、研究計画に沿って第26回日本がん看護学会(平成24年2月:島根県)等において発表し、がん看護に携わる看護者等と広く共有した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は研究目的の達成に向けて、各年次研究計画に沿って段階的に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度(3年目)は、研究段階III:看護介入プログラム試案を用いて初期治療過程に在る初発乳がん患者を対象としたパイロットスタディを実施する。それに向けて、まずは研究段階IIで作成した看護介入プログラム試案及び作成中の看護介入用視聴覚教材(DVD)試作版を完成させ、これを乳がん看護に携わる看護師並びに乳腺専門医に提示し各立場からの専門的意見を聴取する。そしてそれを基に内容を吟味し、より臨床看護に即した実践的プログラムとすべく検討を加え、研究段階IIIに臨む。研究協力施設の乳腺甲状腺外科には段階IIの研究進捗状況を適宜報告しており、本研究を継続し段階IIIを実施することの承諾が得られている。 研究計画の変更あるいは研究を遂行する上での問題点はなし。引き続き、研究計画に沿った円滑な実施に努める。
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Research Products
(3 results)