2012 Fiscal Year Annual Research Report
初期治療過程に在る初発乳がん患者のレジリエンスを高める看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
22592472
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
若崎 淳子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (50331814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛橋 千賀子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60185725)
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 初発乳がん患者 / レジリエンス / 視聴覚教材 / 看護介入プログラム試案 / 半構成的面接調査 / 初期治療過程 |
Research Abstract |
本研究は成人期女性乳がんに焦点をあて、乳がん診断から手術療法を受ける迄の術前期及び術後治療の選択から治療過程に入る迄の準備期を中心に、治療過程に在る成人期初発乳がん患者のレジリエンスを高める看護介入プログラムの開発を目的とする。 研究は段階的に実施し、平成24年度は段階IIで検討した看護介入プログラム試案に附帯する視聴覚教材として、DVD「あなたの心を強くする-乳がん治療の理解と生活ガイド~乳がん体験者に聴いた治療前に知りたい情報~」(全5章:約70分)を作成した。これを乳がん看護に携わる看護師並びに乳腺専門医に提示し各立場からの専門的意見を聴取、より臨床看護に即した実践的内容に改善・修正し、治療過程に在る初発乳がん患者用視聴覚教材として完成させた。 次いで段階IIIに研究を進め、視聴覚教材を活用した看護介入プログラム試案を用いたパイロットスタディを実施した。治療過程に在る成人期初発乳がん患者8名(年齢37~65歳:平均48.4歳)を研究参加者として、周手術期から術後治療の選択・治療過程に入る準備期の2時点に個別に介入した。 看護介入後、プログラム試案の有用性を検討する為に、研究参加者に理解した内容・役に立った内容・改善点等に係る半構成的面接調査を実施した(面接時間:平均56.7分)。患者評価より、DVD視聴は動画説明と繰り返し視聴可能という効果により治療過程や内容に関する理解が促進できると共に、がん治療生活の実際的かつ肯定的なイメージ形成及び準備行動につながることが確認できた。また看護介入は、自身の乳がんと初期治療に関する適切な理解への認知的支援、治療中の生活過程を整える教育的支援、がん罹患や治療に伴う困難な状況の中で患者が感じる揺らぐ・躊躇う・迷う気持ちを情緒的に支えることに対応し、治療完遂に向けて眼前の困難を乗り越える力を高め、未来志向の援助につながることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)