2014 Fiscal Year Annual Research Report
クローン病患者に対する新しい治療法の導入によるQOLへの影響
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22592473
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
富田 真佐子 四国大学, 看護学部, 教授 (10433608)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | クローン病 / QOL / 抗TNF-α抗体療法 / 炎症性腸疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.新しい治療法の導入によるQOLへの影響:抗TNF-α抗体療法に対する主観的評価、およびQOLの実態調査のデータ収集を完了し、分析を行った。結果以下の点が明らかになった。治療を選択した理由は、症状を良くしたい、元気に仕事や学業・家事をしたい、再発を予防したいが多く、経腸栄養法に抵抗があるのは36%だった。約7割が治療効果を感じ、治療継続率75%、副作用45%、今後も継続を希望するのは74%であった。治療効果を感じるほど生活満足度や治療満足度、セルフコントロール感が高まり、効果を感じないと効果の心配が強まっていた。また効果の有無に関わらず効果の持続や継続の影響、副作用の不安が半数以上の者にみられた。患者と従来からの経腸栄養法中心の治療を受ける患者では、治療を受けている者の方が生活満足度、食事満足度がやや高かったものの有意な差はなかった。治療を開始したが効果がない、副作用の出現などで中断した者は、生活満足度や食事満足度が有意に下がり、うつ(POMS活気)状態も有意に低かった。 2.新しい治療法を行うことによるQOLの経時的変化:2年間の追跡調査を実施したが、完了した対象者が11名であり、統計的な分析はできなかった。傾向として、横断的調査同様、効果の持続しているものはQOLが維持でき、今後も継続を希望しているが、治療に対する不安は持ち続けている者が多かった。 3.クローン病患者を対象としたQOL尺度の開発:これまでに得られた調査データからQOL関連項目を精選させ、尺度を開発した。今年度は再テストを実施し、信頼性を確保することができた。今後、論文にまとめ発表する。 4.患者参画型『みんなの研究プロジェクト』の発展に向けた試み:研究結果をWeb上に掲示し、報告書を希望する者に送付することによって情報公開を試みた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
2015年3月31日にてホームページを終了した
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Research Products
(3 results)