2012 Fiscal Year Annual Research Report
祖母ー母親二世代の母子健康手帳疫学調査による生活習慣病発症の継世代的影響
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22592481
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田辺 圭子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40508959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30262900)
室月 淳 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (50239555)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 胎内環境 / 発育 / 発達 / 学習障害 / うつ |
Research Abstract |
胎内環境やその後の生活環境が,次世代の発育や発達にどのように影響しているのか,以下の研究目的を設定し,IUGR児の追跡調査を行った.目的1.IUGR児の身体発育特性に関する調査,2.IUGRの視床下部下垂体副腎系への影響を介したストレスへの精神・身体反応への影響に関する調査,3.IUGRの脳への影響を介した認知機能・学習機能,衝動性・多動への影響に関する調査.1994年1月から2000年12月までにA病院にて出生したIUGR児70名,1500g未満のAFD児57名,正期産児49名の子ども達とその母親を対象としアンケート調査を行った.今回,面接の同意が得られた38名の中のVLBW児27名(IUGR児11名,AFD児16名),正期産児8名を解析対象として結果をまとめた. TSST前後における血圧,心拍数拡張期血圧は,TSST前には両群に有意差はみられなかったが,TSST後ではVLBW児が74.5±13.3mmHg,正期産児が63.8±12.7とVLBW児において高い傾向がみられた.拡張期血圧反応性は,VLBW児において,収縮血圧反応性と拡張期血圧反応性に有意な相関がみられた(r=0.62, p<0.01).CDIと収縮期および拡張期血圧反応性には相関はみられなかった.VLBW児および正期産児における,血圧反応性と心理発達項目(CDI,PRS,IQ)との相関は,VLBW児においては,収縮血圧反応性と拡張期血圧反応性に有意な相関がみられた(r=0.62, p<0.01).IUGRと血圧および血圧反応性は,TSST後の収縮期血圧・拡張期血圧ともにVLBW-IUGR児で正期産児に比べ高い傾向(U=21.0, p=0.057 )(U=22.0, p=0.069 )がみられた. 今後,これまで得られたデータを統合し,胎内環境の影響をまとめていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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