2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592495
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
園部 真美 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (70347821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 たい子 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 教授 (10156713)
猫田 泰敏 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30180699)
臼井 雅美 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50349776)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高年初産婦 / 出産・育児 / 母子相互作用 / 育児ストレス / NCATS / NCAST |
Research Abstract |
本研究は、わが国で増加している高年初産婦を対象に、親子関係、なかでも母子相互作用に着目して、母親と子どもの双方からの視点により分析をする初めての実証研究である。21年度には3か月訪問を開始し、22年度に1年後訪問、23年度に2年後訪問を実施し、24年度は、2年後訪問のデータ分析を行うとともに、3年間の縦断研究データの整理と分析を行った。2年後の最終段階の対象者は、35歳以上の高年初産婦が13名、対照群として20代初産婦が7名であった。母子相互作用、母親のうつ傾向、精神健康度、育児ストレス、子どもの睡眠リズム、育児ネットワークなどを調べ、20代初産婦と比較することにより高年初産婦の妊娠、出産、育児の特徴を明らかにすることを目的とした。 2年後のデータの分析からは、子どもの睡眠時間、母親のCES-D、GHQ、個人・専門ネットワーク数に有意な違いはみられなかった。育児ストレス(PSI)では子どもに関するストレスの下位尺度である「親を喜ばせる反応が少ない」(p=.012)は高年初産婦の方が有意に高かった。母子相互作用を比較すると、「子どもの合計」(p=.038)、子どもの下位項目である「Cueの明瞭性」(p=.041)が、有意に20代初産婦の方が高いという結果であった。 高年初産婦は、うつ傾向や精神健康度、個人・専門ネットワーク数、子どもの睡眠時間に20代との違いはみられなかった。育児ストレスも母子相互作用も全体でみると20代との違いはみられず、両群ともに精神健康度は良好でありストレス得点も標準より低いことが明らかとなった。高年初産婦は子どもの反応の感じ方のストレスを抱えていることから、子どもへの期待が大きいものと推測される。20代初産婦の方が子ども側の母子相互作用の得点が高かったが、理由については今後の課題として検討していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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