2010 Fiscal Year Annual Research Report
多胎家庭への地域ネットワークを基盤とした当事者主体の包括的な育児支援方法の開発
Project/Area Number |
22592499
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
服部 律子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70273505)
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Keywords | 多胎 / ネットワーク / エンパワーメント / ピアサポート / 育児支援 |
Research Abstract |
地域での多胎育児支援の活性化を図るため、今年度は多胎児家庭に対しニーズ調査を行った。全部で170件でした。3歳未満のグループ(1)が82件、3歳以上のグループ(2)は88件。平均の在胎週数はどちらも36週で、平均出生体重は(1)はI児2330g、II児2268g、(2)はI児2239g、II児2201gでした。三つ子は2組で平均在胎週数は34週3日、平均出生体重は、I児2065g、II児1798g、III児1406gであった。 生後すぐにNICUに入院の経験は、(1)では52%、(2)では63%でした。出生体重やNICU入院を比べると、最近の出産の方が、児の健康状態は改善されてきている。 卵性をみると(1)では、74.4%、(2)では、69.3%が2卵性でした。最近では2卵性の方が増えてきています。3歳を超えると、保育所や幼稚園に行っているお子様が増えますが、3歳未満では、9割が母親が主な養育者となってた。2)里帰り出産については、(1)が64.6%、(2)が76.2%で最近の方が里帰りは減っていた。里帰り期間は、どちらとも2か月というのが最も多いのだが、(1)では、1か月の割合が減り、4~6か月が増えています。里帰り期間は長期化の傾向にあるようだ。 家族構成としては、最近の方が核家族が増えている。(1)では70.7%が核家族である。3)妊娠中の異常には、2グループの差は大きくありません。どちらも切迫早産(50%、47%)貧血(35%)切迫流産(19%、22%)妊娠高血圧症(20%)です。また出産前の入院については、73~75%で、約4分の3の多胎妊婦さんが妊娠期に入院をしていた。入院回数も1回が最も多く、(1)では58.3%、(2)では65.2%でした。3回以上の入退院の繰り返しをされた妊婦さんも、(1)では11.7%、(2)では7.6%であった。4)不妊治療については、(1)は56.1%、(2)は48.9%。不妊治療での双子の出産は増えている。不妊治療に際して多胎妊娠の可能性に関する説明については、(1)(2)とも変化はなく、83%の方が説明は受けていた。生活にかかわる指導は十分ではなかった。
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Research Products
(1 results)