2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592516
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中島 登美子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (60248854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 由美 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (30263700)
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Keywords | デベロップメンタルケア / 低出生体重児 / 家族支援 / 睡眠覚醒リズム / NICU / 発達障害 |
Research Abstract |
1990年代より新生児集中治療室(NICU)、発育ケアユニット(GCU)では、低出生体重児の健やかな発育を支えるためデベロップメンタルケアを実施している。本研究は、低出生体重児に対するデベロップメンタルケアの成果を測定することを通し、長期的発達を見据えた家族支援プログラムの開発をめざしている。平成24年度は、NICUから家庭への移行期において、低出生体重児の家族への看護師の関わりにおける発達を支えるケアの継続性の現状と課題を検討し、加えて修正月齢4-5か月児の睡眠覚醒リズム形成の調査を開始した。 移行期における継続ケアは、NICU・GCUにおける臨床経験3年以上ある看護師10名に半構成式面接法を用いて、低出生体重児の退院から家庭への移行期における看護師の関わりについて調査した結果、家族が低出生体重児を[なだめられるよう]支える、家族が困らないよう他の部門等に[つなぐ]調整を行っていたが、そのことが発達を支える継続ケアという認識は弱かった。また、低出生体重児の成長発達の確認を通し、自らのケアが肯定されたという安堵感を得ており、ケアの成果指標は低出生体重児の成長発達であること、ケアの影響を長期に気にしている傾向があった。 低出生体重児の修正4~5か月の発達は、発達スクリーニングにより月齢相応であること、睡眠覚醒リズム形成の指標であるMesor(リズム補正平均>は24時間リズムに同調していること、Acrophase(頂点位相)は午後1-4時内にあるが、Amplitude(日内変動)は個々の幅がややあり、1日の生活環境を規則的に調整している家族は変動幅が少なく安定したリズムを形成していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NICU・GCUの環境調査をもとに子どもの発達に適した環境となる調整を行ったこと、および家族支援プログラム介入前の対照群のデータを収集中であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対照群のデータ収集を終えてから、家族支援プログラム介入群のデータ収集を行い、低出生体重児の成長発達を支え発達障害を予防する介入について検証する。
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Research Products
(1 results)