2010 Fiscal Year Annual Research Report
慢性疾患幼児の在宅における療養行動発達支援を家族と協働する外来看護システムの開発
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22592520
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
平林 優子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (50228813)
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Keywords | 在宅 / 外来看護 / 幼児 / 療養行動発達 / 家族 |
Research Abstract |
本研究は、慢性疾患を持つ子どもの幼児期からの在宅における療養行動発達を支援するための、外来看護システムモデル構築を目的としている。22年度は、過去に開発してきた指標の評価と、修正のための情報収集、医療的ケアを必要とする幼児のケアに関する文献検討により、指導教材案の検討を予定した。 1.慢性疾患、医療的ケアを必要とする家庭で生活する幼児を対象とした研究、親と協働する介入について文献検討を実施した。幼児への介入文献は少なく、海外文献の一部を除き、具体的な介入研究はないが、種々の調査から、就学直前ではなく幼児期の発達と生活に合わせた支援の必要性が示唆された。 2.モデル構築のための調査と検討については、研究者間と外来での実践者からの検討により、いくつかの課題を抽出した。対象の子どもは歴年齢相当の発達をするとは限らないため、教材には歴年齢に頼らない療養行動発達指標を示すこと、家族に関する調査数を増やして療養行動発達指標の信頼性を上げること、調査により具体的な生活場面での工夫配慮を増やして具体的な指導に役立つ内容を増加させることとした。そのため、(1)気管切開を実施して生活している幼児の親を対象に、幼児の療養行動の発達と家族の関わりについての面接調査を開始した。調査病院での倫理委員会の承認に時間を要したため、数例の調査に終わり、23年度も調査を継続することとなった。(2)国内外の外来での支援の実際について見学、看護師からの情報収集を実施した。海外の実践例や外来のシステムの情報収集は22年度の震災の影響で研究者の渡航が困難となり23年度に調査を実施した。外来での看護師の役割の明確化と対象者の介入時期のピックアップにより意図的に看護が療養言行動支援について家族と時間をとるなどの方法を取り入れることが必要であると考えられた。
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Research Products
(1 results)