2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠を望む女性の気がかりとプレコンセプション・サポートの検討
Project/Area Number |
22592521
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
森 明子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60255958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 美江子 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (40279914)
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Keywords | 医療・福祉 / 看護学 / 妊娠前ケア / リプロダクティブ・ヘルス / ウィメンズ・ヘルス |
Research Abstract |
本研究は今後のライフコースにおいて妊娠を希望している女性の気がかりとその背景を明らかにし、不要もしくは過度な心配を軽減すると同時に、リプロダクションにおける納得のいく意思決定と適切なセルフケア行動が行えるようになるためのプレコンセプション・サポートの検討を目的とするものである。 今年度は,生殖年齢にある一般女性のリプロダクティブヘルスの意識、心配や懸念などの気がかり、身体・心理・社会的背景要因に関する調査票による実態調査を実施するために、昨年度に続き、インタビュー調査を行った。 大学生、社会人計11名のインタビューを行い、妊娠への気がかりとその様相は43コード・16サブカテゴリをもつ5カテゴリ「妊娠の計画」「妊娠・子育ての気がかり」「性と生殖の健康と病気の意識と態度」「気がかりへの対処」「社会制度やサポートの希望と提案」からなることがわかった。5つのうちの2つを例に述べると、「妊娠の計画」は『妊娠の意識の芽生え』『妊娠のタイミング』『妊娠中心の態度』『性行動』からなっていた。「妊娠・子育ての気がかり」は『妊孕性への心配』『妊娠経過への不安』『子どもの健康への不安』『仕事と生活に影響する不安』からなっていた。これらの結果を基盤に79項目の調査票を作成した。調査対象を18歳以上~45歳未満とし、表面妥当性の確認.検討を行ったところ、数々の要考慮点、再検討が必要な項目が判明した。 調査協力施設(高等教育機関、事業所)の確保も困難が予測され、通常の調査に加えて、Web調査の検討も行うことになった。現在、質問紙の完成に向けて項目の見直し・精選とWeb対応のための準備を行う一方、フィールドの開拓を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
作成しようとする質問紙の妥当性、精度を上げるために時間がかかっているため。また、調査協力施設の確保が難しいため。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙の完成を急ぐこと。完成したらすぐにWeb調査対応の手筈を整えること。次年度の8月末までに調査を終えることを目標とする。
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