2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦の冷え症と異常分娩との因果効果の推定ーアンメットメディカルニーズの解明ー
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22592525
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中村 幸代 慶應義塾大学, 看護医療学部, 講師 (10439515)
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Keywords | 妊婦 / 冷え症 / 異常分娩 / 傾向スコア |
Research Abstract |
目的 本研究では、妊婦が冷え症であることが原因となり、その結果、異常分娩(早産・前期破水・微弱陣痛.遷延分娩.弛緩出血)が発症するという、因果効果の探索を行った。その結果、冷え症は分娩時のリスクであることが推定された。2011年度の目的は、本研究結果等の妊婦の冷え症についてのEBMを広く公示するとともに、冷え症についてのさらなる研究の礎を築くことである。 方法 本結果の普及を行った。 助産専門誌への投稿、学術誌への投稿・発表、ホームページの作成等 結果 2011年度は、3つ論文を学術誌へ投稿した。内訳は、日本国内の学術誌が1論文、海外が2論文である。そのうち、BMC Research Notesでは「Research article」で採択された。他の2論文も原著で査読中である。したがって、日本内外への結果の公表は予定通りである。2012年度についても引き続き行っていく。また、雑誌への掲載や、ホームページの作成、朝日新聞への掲載など、積極的に公表を行っている。大学院の学生や、臨床で働く医療関係者などの問い合わせも増えている。 本研究結果を、日本から海外に向けて、発信していくことは海外における冷え症の重要性の開化の一助となり、周産期医療への貢献につながるものである。したがって、今後も積極的に公表していくとともに、日本国内においても、学会発表などを通して、冷え症が分娩に与える影響についての普及を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2010年度~2011年度にかけて、結果の分析を行い、仮説を支持することができた。また、本年度は研究結果を積極的に公表できている。学術誌によっては、査読に時間がかかり、結果公表までに時間を要してはいるものの、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度は、本年度に引き続き、結果の公表を行っていく。 主には、2012年5月の第26回日本助産学会学術集会で「晩産化妊婦の冷え症と分娩時異常との関係性」の研究結果の発表を行う。さらに、日本助産学会学術誌、日本看護科学学会学術誌への論文の投稿を行う予定である。
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Research Products
(2 results)