2010 Fiscal Year Annual Research Report
先天性心疾患とともに成長する子どものレジリエンスを育むアセスメントツールの開発
Project/Area Number |
22592529
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
仁尾 かおり 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50392410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石河 真紀 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (40410782)
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Keywords | 先天性心疾患 / レジリエンス / 小児 |
Research Abstract |
先天性心疾患は、生命に直結した疾患、生まれながらの疾患という特徴より、患者は幼少期から特有の危機状況に遭遇し、そこから立ち直り、乗り越えてきた。 当該研究の目的は、「レジリエンス」という人の内面の強さを示す心理的特性に着目し、継続的に生じる問題をかかえながら成人期へ移行していく先天性心疾患をもつ学童期・思春期・青年期の子ども(人)の「レジリエンス」を育むためのアセスメントツールを開発し、実践に適用することである。 研究期間中に、次の3つの目的を達成することを目指している。(1)レジリエンス構成要素を明らかにする。(2)『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別』を作成する。(3)レジリエンスを育むための『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別』の有効性を検証する。 当該年度は、まず、子どものレジリエンス、先天性心疾患をもつ子どもの心理的特性に関する国内外の文献を検討した。 次に、先天性心疾患をもつ学童期・思春期・青年期の子ども(人)のレジリエンス構成要素を明らかにすることを目的として、全国心臓病の子どもを守る会、心臓病者友の会の協力を得て、フォーカス・グループインタビューを実施した(合計21名)。また、面接調査と同時に、集団特性の判定に用いるため、信頼性が検証されている既存のレジリエンス尺度を使用してレジリエンスを測定した。 今後は、逐語化した面接調査のデータを「レジリエンス」の視点で質的に分析を行い、レジリエンス尺度のデータは統計的に分析を行う。
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