2012 Fiscal Year Annual Research Report
小児がん経験者の学校生活におけるサポート体制に関する研究
Project/Area Number |
22592532
|
Research Institution | 日本赤十字秋田看護大学 |
Principal Investigator |
奥山 朝子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 准教授 (20465800)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 美智子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 教授 (10248966)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | 小児がん患児 / 復学 / 看護師の認識 / 連携 |
Research Abstract |
小児がん患児の復学は闘病中の支えの一つでもあり信念でもある。復学後は学習面、体力面、クラスでの自分の存在や級友との関係において、復学前に抱いていたイメージとのギャップによる影響の中で患児は学校生活を送っている。 今回は入院中の患児と学校との連携に関する看護師の認識を明らかにすることを目的とした。自記式質問紙調査法で296名(55施設)から承諾を得、151名から回答を得た(回収率51.0%)ほとんどの看護師は入院中の患児・家族、地元校と医療者との連携の必要性を認識し、現状は5割の看護師が地元校との連携が取れているとしていた。約6割の看護師が連携のために看護師の介入を必要としており、時期としては「入院当初から」、「入院後状態が落ち着いてから」で入院後早い段階からの介入の必要性を認識していた。患児と学校とのつながりの維持のために必要なこととして【連携】、【学校側の理解と協力】、【学習支援】、【友人関係の支援】、【家族支援】、【連携システムの構築】であった。患児と地元校の級友との関係について気がかりに思う看護師は、小学生については約2割、中学生は約4割の看護師が「気がかり」としており、患児と級友の関係維持のためには【学校の理解】、【級友への対応】、【学校生活準備と復学後の支援】、【他職種連携】を必要としていた。患児への復学準備のための指導の評価については、約7割の看護師が患児自身学校で対処できているとしているが、5割の看護師が現在の復学準備への工夫の必要性について認識している。スムーズな復学のために看護師が家族に望んでいることは【学校への対応】、【患児の心身への対応】、【家族の不安の表出】、【周囲への対応】であった。患児・家族の負担なくスムーズな復学のためには医療者と学校との連携システムの確立が重要である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)