2012 Fiscal Year Annual Research Report
惨事ストレスを被った看護職員に対する危機後の支援方法の構築
Project/Area Number |
22592536
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三木 明子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30315569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 豊 筑波大学, 人間系, 教授 (60173788)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 惨事ストレス / 被害者支援 / 二次被害防止 / 職員教育 |
Research Abstract |
惨事ストレスを被った看護職員の危機後の支援のためのツールを開発することを目的とした。 ツール1.惨事ストレスを被る看護職員への支援パンフレット:消防職員の惨事ストレスケアを行っている研究分担者、暴力被害者の支援を行っている心理士、弁護士、警察官から助言を受け、二次被害を防止するポイントをまとめ、支援のツールとした。パンフレットには、惨事ストレスの定義と惨事ストレス反応、看護職員が被る惨事ストレスの内容と影響(研究1~3を紹介)、惨事ストレスを経験した看護職員が職場に求める支援の内容を含んでいる。関係機関・関係者、研修受講者にパンフレットを300部配布し、またHPに公開した(http://www.md.tsukuba.ac.jp/nursing-sci/mentalhealth/pamphlet.pdf)。 ツール2.二次被害防止のための面接:実際の支援者となるのは師長や先輩看護師である。2012年5月の師長研修(東京・佐賀)、2013年1月の新人指導者研修(茨城)で、開発した二次被害防止のための面接演習を試行した。受講者から「支援時にどのようなことに気をつければよいのか分かった」という意見を得た。 ツール3.暴力の危険予知訓練(KYT):危険を予知し、未然に暴力の被害を防止することができれば惨事ストレスを被ることはない。そのため危機前準備教育として、医療安全管理者養成研修(山形・新潟)、A病院(静岡)において、開発した暴力の危険予知訓練を実施した。看護職員から危険予知訓練の内容の改善点の意見はなく、むしろ病院で職員教育の実施率が低い問題が指摘された。 B病院(沖縄)で実際に被害を受けた暴力の場面を職員が再現し、シミュレーション教材(DVD)を作成した。今後は、二次被害防止のための面接演習、暴力の危険予知訓練、シミュレーション教材の効果を検証することが研究の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)