2010 Fiscal Year Annual Research Report
日米高齢者のスピリチュアリティに関する質的研究とスピリチュアリティ尺度開発
Project/Area Number |
22592538
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
今村 恵美子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 講師 (50571337)
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Keywords | 看護学 / スピリチュアリティ / 日米比較 / 高齢者 / ヘルス・プロモーション |
Research Abstract |
3年期間の本研究で、平成22~23年度は(1)インタビュー質問表の作成と(2)日本とアメリカの高齢者へのface-to-faceインタビューの実施、(3)インタビュー結果の分析と「尺度」の質問項目の抽出、を実施することとしている。初年度の22年は、先ずアメリカと日本(ミシガン大学・カリフォルニア大学・Graduate Theological Union大学院・順天堂大学・社会福祉法人浴風会他)の研究協力者らと密に協議し、本研究の全体的な計画の調整、タイムテーブルの作成、情報収集、研究協力者の人選、および尺度開発の基盤である「日米高齢者への質的インタビュー調査」のための諸準備を行った。2か国の異文化をもつ多職種間の研究になるため、意志の疎通を図り、相互理解と共通認識を育むために、これらの協議は重要不可欠であり、非常に意義深かった。(1)「インタビュー質問表の作成」については、計画当初、カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学部教授Chesla(チェスラ)博士の指導を得て実施する予定であったが、23年1月、指導者をミシガン大学看護学部准教授Julia Seng(セング)博士へと変更した。理由は、セング博士がスピリチュアリティというテーマにより精通しており、かつ研究代表者の学生時代の質的研究アドバイザーであるため研究の文脈がより分かりやすいことである。セング博士の指導のもと、Heuristic Inquiry(発見的質的研究方法)の理論に則りインタビュー質問項目を設定した。研究プロポーザルも作成した。これらに関してアメリカと日本の各研究協力者よりコメントを頂き修正を行った。23年度には(2)日米の各地域で高齢者へのインタビューを実施し、(3)インタビュー結果を分析し「尺度」の質問項目を抽出するなど、順次実施していく予定である。なお「平成22年度における研究結果の周知・発信」であるが、年度内(3月31日まで)には行えなかったため次ページの「11.研究発表(平成22年度の研究成果)」には記載しなかったが、平成23年2月までに2つの学術学会から受理報告を頂いている(平成23年4月26日於サンフランシスコ、American Society of Aging(ワークショップ開催)と平成23年6月26日於京都、国際家族看護学学会(ポスター口演)。次年度、まずこれらを通じて研究成果(経過)の発信を行う予定である。
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