2012 Fiscal Year Annual Research Report
うつ病・自殺予防のための健康診断における不眠に対する保健指導システムの開発
Project/Area Number |
22592543
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
巽 あさみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90298513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | うつ病・自殺予防 / メンタルヘルス / 睡眠 / 健康診断 / 不眠スクリーニング / 保健指導 |
Research Abstract |
平成24年度は①開発した睡眠保健指導システムを使用して大規模事業所の従業員及び行政の住民の1年後の「睡眠に関する調査」を実施した。②総合的に保健指導システムに関する改善策を検討した。③研究成果を学術会議等で発表した。①~③について報告する。 ①大規模事業所ではベースライン(1回目)843人、1か月後(2回目)637人で、今回の1年後(3回目)は723人の協力が得られた。保健指導を実施した44人はK6得点が低下していたが、保健指導満足度については今回の1年後は1か月後と比較して、「大変満足」「満足」の割合が減少していた。行政の住民の調査では、ベースライン(1回目)861人、1か月後(2回目)779人で、今回の1年後(3回目)は715人の協力が得られた。全体に高齢者が多く、睡眠状況は悪化傾向がみられた。今回の1年後は睡眠保健指導女性介入群においてK6得点等改善がみられたが男性介入群は非介入群と変わらなかった。また、1か月後(2回目)と比較すると、寝酒、タバコなど不適切な対処行動をする者が増加傾向にあった。これらから、今後は性差、保健指導インターバル期間、高齢者向け調査方法などについて改善していく必要がある。 ②住民や従業員など「対象の特性」に合わせた調査項目の選択、事業所ではより簡便なWEBによる調査方法を検討した。 ③平成24年5月に日本産業衛生学会(名古屋)において、「良質な睡眠への新たなストラテジー」のシンポジウムのオーガナイザーとシンポジストを、また、「男性労働者の健康診断時におけるメンタルヘルスケアとしての睡眠保健指導の効果」をポスター発表した。6月に日本睡眠学会(横浜)において「職域における不眠スクリーニングを基盤とした保健指導システムの構築」についてシンポジストとして発表した、また、ライフ・サイエンス「睡眠医療」に論文発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)