2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域アセスメントに関するキャリア・ラダーの構築―効果的な基礎・継続教育の方略―
Project/Area Number |
22592545
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大倉 美佳 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30361984)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 保健師 / 地域アセスメント / 基礎教育 / 継続教育 |
Research Abstract |
基礎教育および保健師の実践現場の現状に即した活用しやすいキャリア・ラダーの構築に寄与できるように,帰納的検討と実証的検討の双方向の研究方法を組み合わせた研究の遂行を目的とし,以下の取り組みを行った。 【A.基礎教育;卒業時の学部生に対する地域看護に対する関心度・理解度の変化および個人特性に関する調査】 昨年度に引き続き,卒業時の学部生に対して,地域看護に対する関心度・理解度の変化および個人特性に関する調査を行った。来年度の調査を含め,3年間の蓄積データを用いて,分析を行う予定である。また,教育的介入として用いた省察用紙を分析データとして用い,質的な内容分析を行っている段階である。 【B.継続教育;保健師に対する地域アセスメントの認識および実践に関する面接調査】 保健師に対する地域アセスメントの認識および実践に関する面接調査を行った結果を分析し,参加者確認をしていく段階である。 【C.帰納的分析;国内外の文献検討および学会参加による最新の情報収集】 国内外の文献収集,学会参加による最新情報収集を行い,面接結果との比較検討中である。 【D.これまでの調査結果の公表】 保健師の地域アセスメント能力とキャリア志向・実践能力の自己評価・職務満足度・職務関与度との関連 特に上述のBの保健師の地域アセスメント能力については,研究者のこれまでの研究データである保健師のキャリア志向および保健師のアイデンティティの形成プロセスについて,論文作成し,アクセプトされた。引き続き,実践能力の自己評価,職務満足度,職務関与度との関連についての論文作成,投稿を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎教育に関する調査は,来年度までを蓄積データと当初より計画していたため,今年度のデータ収集はほぼ計画通りといえる。 また,これまでの調査結果の公表,論文のアクセプトは目標達成といえる。 しかし,継続教育に関する質的データ分析が遅延してしまった。その理由は,研究者の稼働量の問題および効率的・効果的な質的分析に向けて,電子ソフトの導入を検討していたことによるところが大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
継続教育に関する質的データ分析ソフトを購入し,効率的かつ効果的な分析を行うとともに,研究者だけでなく,途中分析した結果段階から参加者確認をし,より精度の高い結果を導けるように図りたい。
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Research Products
(3 results)