2013 Fiscal Year Annual Research Report
地域アセスメントに関するキャリア・ラダーの構築―効果的な基礎・継続教育の方略―
Project/Area Number |
22592545
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大倉 美佳 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30361984)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 保健師 / 地域アセスメント / 地域診断 / 基礎教育 / 継続教育 |
Research Abstract |
地域アセスメントに関するキャリア・ラダーを構築するために、まず基礎教育における学生の地域看護に対する関心・理解の実態および保健師の地域アセスメントの認識・実態を明らかにした。 (1)基礎教育①;地域看護を初めて学ぶ科目において、事前学習のプレゼンテーション(プレゼン)、日頃の生活を振り返る省察(省察)を毎回課した。176名(80.0%)のデータを分析した結果、講義前の関心度・理解度にかかわらず、講義後の関心度・理解度の高値群は低価群に比べて両学習形態ともに3~4倍の意義を感じていた。 (2)基礎教育②;卒業時の学部生88名(46.8%)のデータを分析した結果、性別にかかわらず、共感的関心が高いほど、個人的苦痛が低いほど、求められる技術項目の自己評価得点は2倍高かった。今後、さらに臨場感のある事例や活動エピソードを伝えるなど、対象者に対する共感的関心を高めるような教育的かかわりを重視することを検討したい。 (3)継続教育;2自治体32名の保健師に対して面接調査を行った。分析の結果、特に経験年数1年目は、学生時代の学習と現状のギャップを感じていた。その後の新任期(経験年数2~5年目目安)には、まず地域で暮らす人々の生活実態を知らなければ日常の保健活動を円滑に動かすことができないと感じ、『わが町に関心を持つ』ことが大切で、そのためにまず自らが『足を向けて地域に出向く』機会を増やし、『わが町に愛着がわく』というプロセスから『わが町意識の芽生え』が重要であると認識していた。中堅期(経験年数10年目以上目安)には、『俯瞰的な・客観的な視点で地域をみること』、『人に伝わる地域特性を表現すること』の困難さと重要さを痛感していた。それ以降については、面接対象の保健師のうち、係長以上の役職ありの者が少なかったため、本調査では明らかにできなかったため、今後、対象数を増やし、検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)