2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592553
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鳩野 洋子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20260268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真崎 直子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40548369)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 統括保健師 / 市町村 / 管理者 / 役割 / 尺度開発 |
Research Abstract |
昨年度の本調査の結果を再度検討し、市町村統括保健師役割遂行尺度を確定させた。最終的に確定した尺度は、15項目3因子からなる。それぞれの因子名は、分散配置されている保健師の意思疎通を図り、自治体全体の健康課題に向けて活動するとともに、その質の担保に働きかける行動から構成される【自治体全体の保健活動の推進】、統括という位置づけにもとづいて、保健師代表として行動したり、交渉したりする【職能代表としての調整の遂行】、保健師全体の能力の底上げを行う【部下の保健師の能力開発】と命名した。3因子の寄与率はそれぞれ41.6%、9.7%、5.1%で累積寄与率は56.1%であった。信頼性の検討、また基準関連妥当性、既知グループ法による妥当性の検討結果も一定の水準を満たしたため、これを最終版とし、各因子の各項目得点を単純加算したものを統括保健師役割遂行尺度得点(RMSP得点)とした。本尺度の今後の地域での活用が望まれる。 また、統括保健師の役割意識や自信への影響要因に関して、平成22年度に収集していた項目との関連性を検討した。要因に関して因子分析を行い、【意識的研鑚】【自他の客観視】【高次の職務経験とネットワーク】の3因子が得られた。この影響3因子と、役割意識、自信との関係性について、【意識的研鑚】が【自他の客観視】【高次の職務経験とネットワーク】の双方に影響し、その結果統括保健師としての役割意識の向上、自信につながるという仮説モデルを設定し、共分散構造分析で検討した。その結果GFI=0.944 AGFI=0.914、CFI=0.931と高い適合度が得られた。また潜在変数が観測変数に与えている標準回帰係数からも、潜在変数と観測変数は適切に対応している結果であった。以上のことから、統括保健師として高いパフォーマンスを得るうえでは、まず意識的な研鑚に向けた働きかけの重要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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