2012 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸器疾患患者の増悪およびQOL低下に関連する気象要因
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22592559
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
階堂 武郎 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (20152580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 幸子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (60285319)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 気象要因 / 呼吸器疾患 / 疾患増悪 |
Research Abstract |
平成23年1月に大阪府中央部北側に位置する地域の医療機関に臨床研究申請書と臨床研究部院外研究員申込書を提出し,平成23年3月から平成24年9月末までのコホート研究が承認された。研究対象者は主に慢性閉塞性肺疾患COPDを基礎疾患とする患者30人(在宅酸素療法HOT患者15人と、HOT移行前の準慢性呼吸不全患者15人)である。 準慢性呼吸不全患者については,平成23年度に2人の対象者から中止の申し出を受けたが,平成23年度中に新たに研究協力者をリクルートして,15人の研究協力者(男13人,女2人)によるコホート研究を継続した。平成24年度は7月に1人(男)中止の申し出を受けた結果,9月末まで継続した人数は14人であった。これに対して,HOT患者については,平成23年度に研究協力の承諾が得られた対象者のうち1人が離脱し,7人によるコホート研究を継続した。平成24年度は新たに2人の研究協力者を得たが,9月末までに継続した人数は9人(男)で目標の15人には達しなかった。 自宅の寝室に設置した温度湿度センサーのデータを利用して,平成23年冬期の夜間(23:00-翌7:00)における気温/湿度への曝露状況を解析して次のような結果が得られた。すなわち,大阪府が最も低温(-2.9℃)を記録した2月3日は,18人の寝室温度の最低値の分布は1.2~24.0℃(中央値6.4),平均値の分布は2.6~25.9℃(中央値9.0)であり,平均湿度40%未満は6人にみられた。また,2月11日~20日の19人の寝室温度の最低値の分布は2.5~24.4℃(中央値10.2),平均値の分布は3.7~25.9℃(中央値11.2)であった。室温の低い対象者がみられる一方で,一部の対象者の寝室は高温となっており,室温に対する感覚が鈍くなっていることが推察され,高齢者が多いCOPD患者の環境調整の重要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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