2012 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の家族介護者のストレスが血圧に及ぼす影響と健康支援
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22592565
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
桜井 志保美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (50378220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 宣彦 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 准教授 (00255233)
前川 厚子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20314023)
平井 真理 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90242875)
河野 由美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90566861)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 家族介護者 / ストレス / 循環機能 / 睡眠 |
Research Abstract |
4年の研究期間の3年目である。今年度は、①初回調査と追跡(1年後)調査、②情報収集、③現在までの本研究課題に関連する研究成果の発表を行った。 ① 調査:初回調査は、7月末で終了した。調査できた介護者数は51名であった。平成25年1月から追跡調査を開始した。 ② 情報収集:日本看護科学学会、日本在宅ケア学会、日本公衆衛生学会に参加し情報収集を行った。 ③ 本研究に関連する家族介護者のストレスを課題とした研究成果について、1)第32回日本看護科学学会学術集会(1題)と2)第17回日本在宅ケア学会学術集会(1題)で発表した。本研究と関連する認知症患者の介護者の血圧について論文(1題)を日本在宅ケア学会誌に発表した。発表内容は、次の通りである。1) 在宅で療養者を介護する家族介護者の主観的ストレスと客観的ストレスに関連する要因を明らかにすることを目的に、訪問看護ステーションを通じて募集した介護者16名を分析した。主観的ストレスと客観的ストレスは、有意な関連を認めなかった。客観的ストレス(唾液コルチゾール値)高値群は、療養者の認知症の有が多かった。主観的ストレス高値群は、認知症の有の割合が低かった。これらの結果は、療養者との続柄が関係した可能性が考えられる。2)在宅で療養者を介護する家族介護者の続柄別における精神的健康の実態を明らかにする目的で、家族介護者48名を分析した。介護者の続柄別群間内における精神的健康は、うつ評価尺度、唾液コルチゾール値において有意差を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
このまま順調に進めば、平成25年8月までに追跡調査まで終え、9月からデータ解析、研究のまとめを開始することができると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
初回調査のデータから、①客観的ストレスと主観的ストレスの関連、②ストレスの関連要因を検討する。 6月、第11回国際家族看護学会(アメリカ)でストレスと睡眠の関連について研究成果を発表予定。 8月、1年後追跡調査を終了する。初回調査と追跡調査のデータから、ストレスが血圧に及ぼす影響を明らかにする。
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Research Products
(4 results)