2012 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の特性にもとづいたアクティビティケアの睡眠・覚醒パターンへの効果
Project/Area Number |
22592587
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
堤 雅恵 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80280212)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野垣 宏 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10218290)
小林 敏生 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (20251069)
留畑 寿美江 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40360995)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 認知症 / アクティビティケア / 睡眠・覚醒パターン |
Research Abstract |
認知症高齢者の睡眠障害への対応は、高齢者ケア領域における重要な課題となっている。本研究の目的は、認知症高齢者の睡眠・覚醒パターンの詳細な実態を明らかにするとともに、認知症高齢者の特性にもとづいたアクティビティケアの実施および効果の検証を行うことである。 平成24年度は、平成22年度および23年度に実施した調査の結果発表を行うとともに、化粧療法を用いた新たな介入研究を実施した。学会発表では、生活習慣記録機ライフコーダを用いた要介護高齢者の睡眠測定の有用性について検討した結果を、第71回日本公衆衛生学会総会で発表した。対象者9名中6名について、ライフコーダを用いて得られた睡眠時間が睡眠日誌から求めた睡眠時間を上回り、そのうち5名に有意差を認めた(p<0.05)。この結果から、腰部の身体活動を利用して要介護高齢者の睡眠を評価した場合には、覚醒時に動きの少ない場合に「睡眠」と判定される可能性を考慮すべきであることが示唆された。 平成24年度に新たに実施した介入研究では、認知症女性4名に化粧を実施したところ、コントロール期と比較して認知機能およびADLの改善、対人交流時間の増加、朝の覚醒時刻の安定化などの効果が認められた。この結果は、平成25年6月に開催されるThe 20th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatricsで発表する予定である。 論文では、平成23年度に実施した介入研究を認知症ケア事例ジャーナルに発表した。また、平成22年度に実施した介入研究が、日本認知症ケア学会誌に掲載される予定となっている。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)