2012 Fiscal Year Annual Research Report
エイジング・イン・プレイスを果たす地域密着型事業所別認知症高齢者ケアモデルの開発
Project/Area Number |
22592591
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
永田 千鶴 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (50299666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 育子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70310034)
本郷 秀和 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (90405556)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | エイジング・イン・プレイス / 地域密着型サービス / 認知症高齢者ケア / 終末期ケア・看取り |
Research Abstract |
高齢者が、たとえ認知症になっても尊厳を保ちながら“エイジング・イン・プレイス;高齢期になっても住み慣れた地域・自宅、あるいは施設で継続した生活を送る”を果たすケア・サービスのあり方を明らかにすることを研究目的とし、本研究では、平成18年度から介護保険制度下で新たに導入された地域密着型サービスに着目し、それぞれの地域密着型事業所の持ち味をいかした①認知症高齢者ケアのあり方、②終末期ケア・看取りまでを支えるケアのあり方という二つの視点から「地域密着型事業所別認知症高齢者ケアモデル」を開発した。 地域密着型サービスの中でも小規模多機能事業所(平成22年度)、地域密着型介護老人福祉施設(平成23年度)に続いて、平成24年度は小規模多機能事業所併設の認知症高齢者グループホームを対象に、ケアモデルを開発した。具体的には、20事業所の責任者に対する半構成的面接で得られた質的データの帰納的分析により、カテゴリー、サブカテゴリー、66のケアサービス項目からなるケアモデルを作成し、ケアサービス項目の重要性を5段階評価で問う量的調査、および統計分析を実施した。統計分析の結果をもとにケアモデルの修正を図り、ケアサービス58項目から構成されるケアモデルの内的整合性、因子的構成概念妥当性を確保した。 平成22年度から作成した3つのケアモデルの比較分析による検討、およびエイジング・イン・プレイスを実現する終末期ケア・看取りの実践に関する検討を行い、研究成果を総括し、研究報告書を作成した。 多死の時代とされる今日、地域密着型サービスが多様化する終末期ケア・看取りの場の選択肢の一つとして、その役割を担うことが期待される。今後は、課題として挙げられた地域密着型サービスにおける医療提供のあり方に関する探究、限られた医療への家族を含む地域住民の理解を得るための教育のあり方を探る研究を継続していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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