2012 Fiscal Year Annual Research Report
認知症の人の口腔機能に関連した苦痛とその緩和に関する研究
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22592599
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
原 等子 新潟県立看護大学, 看護学部・看護学科, 准教授 (30302003)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 口腔ケア / 緩和ケア / 認知症高齢者 / 看護技術 / プロトコル |
Research Abstract |
高齢者の終末期にある寝たきり者の口腔ケアの現状について,病院,施設における聞き取りおよび事例検討を行った.アクションリサーチの手法も取り入れながら,事例を収集してきている。終末期に多くみれる口腔乾燥は,近年,口腔用保湿剤とともにケア方法が普及してきており,極度の口腔乾燥は減少傾向である.しかし,消化器系の悪性腫瘍の終末期などは出血傾向,易感染による鵞口瘡などが出現し,苦痛のために口腔ケアを拒否する事例もみられた.また,終末期におけるコミュニケーションは,認知症の患者の場合,そうでない人に比べ少なくなる傾向がある.言語表現を患者ができない状況において,ケア者によるコミュニケーションが乏しいことは,認知症者であっても終末期において孤立,孤独を助長すると考えらえる.ケアスタッフが言語表現の可能な患者を優先することは倫理的な課題でもある.口腔機能の維持を考慮すれば,このようなコミュニケーションも大切なケアの一つであるといえるが,実際のケア者にとって,その他のケアによる時間のなさが「わかっていてもできない」状況をつくりだしている現状である. このような状況を鑑み,認知症の終末期における口腔ケアのプロトコールを整備する予定であったが,ケアの手順としては標準化されつつあり,認知症特有の手順について検討している.
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